After ちょっと変わった休日

小説とか読み終えた時ってその後どうなったの?とか気になりませんか?
みんな、色々と想像して、自分だけのその後の物語を創造していってると思うんですよね。
(これが言いたかっただけ!このためだけにAfterなんてタイトルつけたといっても過言じゃない><)
(なので、この先の中身に関しては……見なかった事にしてください><)
さ、さて、心の声も皆さんに届いたと思うので本編に行きましょう。
今回も最後までお付き合いくださいませませ♪

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皆様お久しぶりです。
『親睦旅行の悲劇!?皆のアイドルが奪われた!』
とかいう謎の見出しをつけられたあの出来事からそろそろ三ヶ月ほどたちました。
ってか、誰がアイドルなんですかね〜!
香織ちゃんだけならわかるんだけど、なんで私もそれに入ってんだ〜><
と新聞部に対して絶叫して否定したのですが……聞いてもらえませんでした(T-T)
しかも、二組のカップル誕生!ってまで書かれて、
『私はまだ付き合ってな〜い』
と言う否定もしたんだけどこちらも綺麗にスルーされてしまった。(T-T)
そんなこんなで、本人不在のまま噂が噂を呼び、結局認めてないのは私だけという状況になり、
全校生徒公認状態になってしまったわけですよ。あの時は毎日大変だった……
そうそう、大変と言えば佐々木君も大変だったみたい。
香織ちゃんのファンの人たちに結構ねちねちやられたみたいだね〜。
有名税ってやつですね。その辺はがんばって耐えてもらいましょう。
香織ちゃんと佐々木君はあれから急速に仲良くなっていったね〜。
毎日一緒に帰ってるみたいだし、休みの日はいつも一緒にお出かけしてるみたいだし。
おかげで、私との付き合いは疎遠に(T-T)
ま、まあ私も、えっと、その……
「おい栞、なにぼ〜っとしてんだ?映画始まっちまうから早く行こうぜ?」
そう、私も鈴木君と言うか、信二と正式にお付き合いする事になりました。
呼び方が変わってますが、名前呼び捨てにしないとすねるんですよね〜。
そんな所もかわいいんですがね♪
「あ、ごめ〜ん。ってこら!ちょっとまってよ〜」
「栞が考え事なんて珍しいな。今日雨降るんじゃねえ?」
む!またそういうことを言うかこいつは!
だが、付き合って三ヶ月もたってれば返し技の一つくらい身につくってものよ!
「ふふふ、大丈夫よ。今日のデートは映画だもん。室内にいれば雨なんて関係ないよ」
満面の笑顔でにっこりとしながら返してやる。
どうだ!まいったか〜☆
「う……あ、ああ、まあ、そ、そうだな」
信二のこんな照れまくりな反応も見慣れたもんだ♪
口ではあんな風に言ってるけど、実際は照れ屋なんだよね信二は。
「で?何を考えてたんだ?」
照れ隠しなのか、話題を変えたいみたい。
もうちょっと突っ込みたかったけど、まあいっか。
「んとね、香織ちゃんと佐々木君の事と、後は私たちの事かな〜」
「徹の事か、そういえばあいつらも今日映画見るとか言ってたな、ばったり出くわしたりしてな」
「ふふふ、そうだったらWデートになるね。それも楽しそうかな」
「おいおい、勘弁してくれよ。あいつらの横にいるの辛いんだぜ?」
う〜ん、それは私も思わなくも無いけど……
しっかし、あの香織ちゃんがね〜、変われば変わるもんだ。
あそこまでべったりさんになるとは思わなかった。
「あたしもここまでバカップルになるとは思わなかったわよ」
「そうだよね〜、でもちょっと羨ましくはあるんだよね〜」
「そうなの?じゃあ、栞もべたべたしてみれば良いじゃない」
「もう!そう思っても信二が照れて嫌がるから出来ないんじゃない……ってえ?」
「そうなのか?信二〜ダメじゃないか。彼女にもっと優しくしてあげないと。僕を見習えよ」
(ワタシハダレトハナシテイタノ?)
額に冷や汗を浮かべながらそっと後ろを振り返る私。
そこには、話題に上がっていた二人が……
香織ちゃんと佐々木君の二人が……
な、なんでいるの〜><
「お前を見習いたくはねえよ。てか、何でここにいるんだ?」
多少は驚いたみたいだが、すぐに何時も通りな対応をする信二。さすがだわ。
「いや〜ほのちゃんから栞達が今日のこの時間にデートするって聞いたんで、こっちもあわせてみようかな〜って」
「一応僕は止めたんですけどね。香織さん強引ですから。そんな所が好きなんですけどね」
「もう、徹ったら〜呼び捨てで呼んでっていつも言ってるのに〜。私泣いちゃうよ?」
「ああ、ごめんなさい香織」
「えへへ〜、うん☆大好きよ徹」
「僕も。大好きですよ香織」
こいつらは……早くもか?
早くもそんなフィールドを展開するか?
隣を見ると信二もやれやれといった顔をしてる。
さて、困ったなっと。
しかし、なんでほのちゃんが私たちのデートの日程しってるんだろ?
「それはですね?廊下でお二人が話してるのを偶然聞いてしまったからですよ」
ひょこっと現れたのは今話題に上がってた人。
ほのちゃん事、桜井萌乃果ちゃん。とその彼氏のフロッピーさんですか。
なんだ、皆今日デートだったのね。
「一度皆さんでこういう事してみたかったんですよ〜」
と綺麗な笑顔で微笑むほのちゃん。
反則だ……この笑顔は反則だ……
「私は構いませんけど、信二は?」
皆でわいわいってのは私は好きなので、まったく問題ない。
信二も皆でってのは嫌いじゃないとは思ったけど一応確認しておく。
「ん〜、まぁたまには良いかもな。それにこの状況だと断っても付きまとわれそうだし」
あはは、さすがわかってらっしゃる(^^;
フィールド展開中の香織ちゃんではあるけど、その辺りは絶対に逃さないだろうしね。
「ありがとうございます。じゃあそろそろ行きましょうか。ロッピ、何時もの様にあっちの二人お願いね」
「へ〜いへい。ったく何で俺がこんな事を……」
「はいはい、文句言わないの。あの状態の二人を戻せるのはロッピだけなんだから」
「わ〜ってるよ〜。ったく、おい二人とも行くぞ〜」
フロッピーさんが声をかけると二人の世界から一瞬で戻ってくる香織ちゃんと佐々木君。
何時見ても、不思議だ。なぜ出来るのだろう。
「なあ、栞。フロッピーは何であの二人を呼び戻せるんだ?」
「奇遇ね〜、私も同じ事考えてたわ」
相変わらず私たちの思考は同じように動いてるようだった。



無事に映画も見終わり、皆でファミレスで食事して、ゲームセンターに行って。
二人だけのデートも楽しいけど、皆でわいわいするのもやっぱり楽しい。
特にカラオケはやっぱり楽しいね〜。
信二の歌は相変わらずすごいし (実は音痴なのですが、本人は気づいてない)
香織ちゃんの声は綺麗だし (以前より澄んだ綺麗な声になってます)
佐々木君は選曲がすごいし (なぜ、アニソン?香織ちゃんも私も大好物だが)
ほのちゃんはなぜかタンバリン持ってるし (マイタンバリン持ってくる人はレアだと思う)
フロッピーさんは良い声してるし (低い良い声してます)
皆良い味出してました〜。
「ちなみに、一番高得点出したのはお前だかんな?栞」
そんなまぐれな話はこの場ではいりません。
ええ、いりませんとも!!
第一私は歌わないって言ったのに〜><
(カラオケはあのバス以来封印中)
「馬っ鹿、この面子でいまさら何言ってんだよ。第一、俺は栞の歌……好きだぜ」
「え?」
不意打ち的に言うのはずるいぞ〜!
ちょ、ちょっと照れてしまったじゃないか(*^^*)
「今度は、二人で来ようぜ」
「う、うん!……信二は練習必要だしね」
「は?俺に練習なんかいらねえよ。俺の魂の声には練習なんざ不要だ」
「はいはい、付き合ったげるからまた一緒に来ようね」
皆でわいわいも良いけど二人だけのカラオケも……うん、悪くないかもしれないね。
その時は、私ももっと積極的に歌えるかな。
「さあ、次は栞の番よ〜。ほらほらこっちこっち」
「え!ええ!!いきなりなの〜。ちょっちょっとまってよ〜私歌うなんて言ってないよ〜」
「良いから良いから、徹!逃がしちゃダメよ!ほのちゃんとフロッピーは出口の封鎖!」
やれやれ、これは覚悟を決めていきますかね。
「相変わらず強引なんだから。じゃあ、これで私が勝ったらここの代金は香織ちゃん持ちね。もち、全額♪」
「うげ!まままままった!!そ、それは痛い、私の財布に大打撃〜><」
「お!香織さんのおごりになるの?それは良い。がんばれ栞さん!」
「もう、ロッピは現金なんだから。でもがんばってくださいね栞さん」
「ちょっと〜〜私の味方は?味方は〜〜〜」
「大丈夫ですよ香織さん、僕も出しますから」
「負けるの確定見たいに言わないでよ〜!!それに香織って呼んでって言ってるじゃない〜><」
「ああ、ごめんよ〜香織〜。なかないで〜ね?ね?」
「栞、がんばれよ><b」
うん、今日も皆元気で楽しいね♪
さて、気合を入れて、いっちょいきますかね〜♪

---完---

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シリーズ通してのあとがきと感想

ども、ここまでお付き合いくださいましてありがとうございます。作者のすちかです。
今回のAfterにてこの『八坂学園』シリーズは完結になります。
(気が向いたら外伝とか書くかもしれませんが)
一応今回のAfterの話は設定資料を読み返してた時に、なんとなくこんな展開も悪くないかもな〜と思って追加しました。
けして……そう、けして!!
設定資料に書いてある『電子工学科生徒』と『商店街の皆さん』を出してないな〜
出さなきゃいかんよな〜と思って書いたわけではございません!
(まあ、結局その話を入れたら話が長い割りにぐだぐだになったんでカットさせてもらいましたが。(意味無いじゃん!!))

さて、話をちょっと戻しまして。(コホン)
このシリーズを書くきっかけは何と言っても主人公の栞ちゃんのモデルになった方との出会いですね。(モデルにした人は内緒♪)
当人はまったく別人です!と言ってますが、イメージ的には私は間違えてないと思っています。
で、使ってもいい?と聞いた所OKがもらえたので早速実行に移したわけですよ。(多少の条件は出されましたが……)
普段私は剣と魔法のファンタジー世界の物書きなのですが、今回はイメージを壊したくなかったので、あえて普段書くのを避けていた学園物にしてみました。
小説書き始めて随分たつけど、学園物の小説書いたの始めてかもしれない(苦笑)
人生経験があまり無いのでこういったリアル経験大事!な小説はかけないんですよね〜(なにせ引きこもりでして……)
それでも、私の数少ない経験と友人の話なんかを生かして書いたつもりです。
親睦旅行とかバスの中のカラオケ大会とか旅行先が横浜?だか東京?だかのセガワールドだったりとか……懐かしい思い出です。
一応今回登場したキャラには全てモデルになる方がいらっしゃいます。
皆大好き藤林先生も私の友人がモデルです。(普段からあんな感じですよ)
ほのちゃんとフロッピーのお二人はあまり接点が無かったので名前だけの拝借になってますね。
(キャラ性格が違ってる可能性大です)
このお二人は某ネトゲの知り合いです。お二人とも元気ですか?私はこんな小説かけるくらいには元気ですよ〜

またちょっと話がずれましたね。
書き終えた今、全部を一気に読み直すと誤字脱字が多いですね〜(^^;
気づいた時にちょこちょこ直してはいましたが、なんともはや……
あと、話の展開もちょっと急だったかな〜
設定資料まで作ったのに、各キャラの名前間違えたり、名前の呼び方間違えたり。
失敗してる点も多々ありました。
ただ、量的にはさら〜と読める感じにまとまったな〜と思います。
やっぱり自分が作ったものだからでしょうか、愛着はありますね。
なので、皆さんに楽しんでもらえたらとっても嬉しいです。
あと、感想とかくれるともっと嬉しいですので、ぜひぜひください。
拍手でコメントくださる場合は面倒でしょうけど一回押した後、コメント入力してもう一回押してください><
それでは、あとがきが長くなってしまいましたが、この辺で。
また別の物語でお会いしましょう♪