第六話 出会いの理由
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さて、無事に(?)プリクラも撮り終わったし次は何にいこうかな。
って事を考えてたら、目の前に萌乃果ちゃんがいるじゃないですか!
「お〜い萌乃果ちゃ〜ん」
振り向いた彼女の名前は桜井萌乃果ちゃん。
長い髪がきれいな超美少女!そして隣にいるちょっとかっこいい人は萌乃果ちゃんの彼氏さんでフロッピーさん
本名は私は知らないです。
「あ、栞さん。こんにちわ」
「おい、ほの次のアトラクションなんだが、っと見覚えがないんだけど知り合いか?」
そういえばフロッピーさんとは初対面だったんだ・・・
いつも話には聞いてるからそんな気がしなかったけど(^^;
「えと、はじめまして小笠原栞です。萌乃果ちゃんとは同じクラス・・・」
「栞〜、もう!急に消えないでよ探したわよ。ってあら萌乃果じゃない。やほ〜楽しんでる〜?
 って、おやおや!隣にいるのが噂の彼氏だね!!ああ、あたしは松井香織よ、よろしくね」
私の自己紹介の途中で香織ちゃんが乱入してくる。
もう!まだ途中だったのに〜やり直さないとだめかな?
「噂って・・・噂の内容が気になるけど、まあいいや。俺はフロッピー。本名は・・・まあ気にしないでくれ」
「もう、ちゃんと自己紹介くらいしないさいよ」
「良いんだよこれで通じるんだから」
注意をしながらも萌乃果ちゃんの顔には笑顔が浮かんでる。
とっても仲良しさんなんだな〜。
「よし!これで俺のコレクションにもまた新たな一枚が加わったぜ」
「信二のコレクション数もすごいけど、僕だって負けてないぞ」
「ほう?ならば今度勝負だ徹!」
プリクラを撮り終えてコレクションブック(?)に収めた二人もようやく合流。
なんか、熱い戦いを繰り広げてるけど・・・
君たち、その戦いは何か間違っていないかね??
「栞さん達はいつものメンバーみたいですね」
「うん、さっきプリクラ撮ってたの、で次は何処にいこうかなって」
「それでしたら、あそこの占いに行きませんか?私達もこれから行く所でしたし」
「ほう?占い?良いね。俺は占いとか結構好きだぜ」
またも意外な事に鈴木君が乗り気になっていた・・・
プリクラに占い・・・今日は意外な一面が見まくれる日だわ。
「じゃあ、次はそこにしよっか?香織ちゃんと鈴木君は?」
そう、忘れちゃいけないのは今回は二人を何とかすることなのだ!
ちゃんと二人が行きたがる所を選ばないと!!
「僕はかまいませんよ?」
「あたしは占いとか興味ないんだけどな〜」
はい、嘘です。貴女が占い大好きなの私は知っていますよ。
「じゃあ、占いをしにいこう」
さて、占いか・・・何を占ってくれるのかな〜金運かな?勉強運かな?
香織ちゃん達には恋愛運を見てもらうようにしなくちゃね〜



「恋と愛の館・・・あの〜萌乃果ちゃん?ここはもしかして」
私のほほを汗がつつ〜と・・・
この、タイトル、そして、この入り口に書かれた文字は・・・もしやもしや・・・
『男女ペアでご入場ください』
え〜と・・・はい?
ペア?まじですか??
「恋愛運を見る所だよ。ちゃんと3組いるし丁度いいじゃない。ふふふ、でわ私達はお先に♪」
萌乃果さん・・・貴女、策士ですね・・・
てか、私達の企みに気づいてますね??
「3組ね〜、じゃあ信二君、一緒にいく?」
香織さん・・・何をすっとぼけたことを言ってるのです?
「ん〜、そうだなそうすっ、痛!なんだよ栞!」
(ちょ!あんたは馬鹿ですか!ここは佐々木君と香織ちゃんのペアに決まってんでしょ!!目的忘れたの!!!)
(あ!ああ、ああ、わりい忘れてた。そうだったそうだった)
(もう!しっかりしてよね!!)
(なんだよ!ちょっと忘れてただけだろ!)
「ん〜、なんか栞がもめてるみたいだし、じゃあ徹君いこっか」
「え?あ、はい。よろしくです」
「何をよろしくなのかわかんないけど、こちらこそ」
(大体!あんたは物覚え悪すぎるのよ!)
(うっせえな〜ちょっと記憶力いいからっていばるな!)
「なんですって!私がいついばったのよ!!」
「いつもだろうが!!ってまて栞!他の奴らがいねえぞ!」
気がついたら私達を残して先に行ってしまったようだ。
狙い通りではあるんだけど・・・なんか妙にこう・・・悲しい
「なんか、俺達だけ置いてかれた気がして・・・」
鈴木君も同じ意見のようだ・・・
「とりあえず、俺達も行くか」
「そうね、ここでぼ〜っとしててもつまらないしね」
やれやれ、まあ目的どおり進んでるし、いっか〜
中は順路に沿って書かれてあるプレートに答えていくって感じみたいね。
「えと、二人の呼び方は?鈴木君だから苗字に君付けね」
「俺は栞だから、名前呼び捨てだな」
呼び捨てにするな〜っていつもいってるんだけどな〜・・・
「次はっと・・・デートに行きたい場所は?ん〜映画かな〜」
「やっぱゲーセンだろ。プリクラとらねえと!」
デートでプリクラ・・・ま、まあいいか
そんなこんなで10問くらい解答して終わりっと、結構あったわね〜
出口で結果の紙をプリントアウトされて終了っと。
しかし、なんで鈴木君とこんな所に入らなくてはならないんだろう・・・
「おい、栞なんて書いてあった?」
「ちょっとまって、今読んでみるから・・・えええええええ!!!」
『二人の相性:相性ばっちりのお二人、些細な問題も二人でいれば楽しくなってしまえることでしょう。
 口論する事もあるが、それはお互いを信頼しているが故の事。周りからはじゃれあっているようにしか見えません。
 ラッキーアイテム・・・』
・・・あ、ありえない・・・
「急に大声上げてなんだよ・・・どれ・・・ほう」
呆然としている私から紙を取り上げて鈴木君が読んでいる。
先に出ていた萌乃果ちゃん、フロッピーさん、香織ちゃん、佐々木君たちもそれぞれの結果を読んでるようだ。
向こうの結果はどうやら上々のようであるが、私の所のこれは・・・一体・・・そもそも私達は付き合ってるわけじゃないぞ〜><
「まあ、占いなんてこんなもんだろ?さて、あいつらはどうだったかな。おい栞?ボーっとしてないでいくぞ?」
ボーっとしたまま鈴木君にひきづられるように私は皆が待っている所に連れられて行くのであった。
「あら、よっぽどいい結果が出たようですね。栞さん楽しい顔してますよ♪」
し、してないもん!!!