第八話 光あふれる世界へ

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前回のあらすじ
マサキとの激しい戦闘を終えたブルーが魔術学校に戻ってきた時、魔術学校は崩壊していた
志朗たちの話によると闇騎士(だい)の襲撃があったという事がブルーにもわかった。
これで、敵の二大幹部は倒したのだと思ったのもつかの間、
倒したはずのマサキが志朗たちの目の前に現れた。
そして、マサキは「アクア国に行け」と言う謎の言葉を残して姿を消したのだった。
罠かもしれないと少し怪しんだ一行だったが行ってみない事にはわからないと言う事でアクア国に向けて出発した
一方その頃、アクア国ではらま女王が回復されたと言う事なので早速クラ国王が会いに訪れていた。
そこで、らまは背後に強大な影を感じている事をクラに伝えた。
その言葉を聞きクラは、まだ戦いが続くのだと確信した。
また、らまは眠りつづけるアサ姫にお会いしたいと申し出てきた。
クラとらまは、アサの寝室へとおもむくのであった。
そこで、らまが言った事はクラには衝撃的だった。
アサの魂がこの体ではなく別の人物に宿っていると言うのだ。
その人物がだれなのか、クラ達には予想もできなかった。

時を同じくして、ここウィン国の首都クレアには三人の人影があった。
にゃんこと、マサキと謎の人物であった。
この謎の人物こそらまが感じていた強大な力を持っているものであった。
志朗たちはこの敵に勝利する事ができるのであろうか?
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時空の覇者 第八話 光あふれる世界へ

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「ふっふっふ。もうすぐ私も元の世界に・・・」
その安藤の言葉を聞いたものは誰もいなかった

「国王様!緊急のお知らせが」
アサ姫の寝室でらまと話ていたクラの元に一人の兵士が駆け込んできた。
「何事であるか。申してみよ」
「はっ。先ほど志朗様、萌様、ブルー様の三名がお戻りになりました」
兵士がいうには、後二名ほどいたらしいのだがその二人は城下で待機しているらしいと言う事であった。
「そうか、では、早速会いに行くといたそう。らま様はいかがいたしますか?」
「私はもう少しこの魔術書の解読をしてからまいります。後少しでわかりそうなのです」
らまの答えを聞いてクラは警備の兵を増やす事を兵士に告げてから、志朗の元に向かった。

「しかし、何でだいとタマは城下にいるとか言い出したんだろうな?」
志朗が納得行かない表情でそうつぶやいていた。
「きっと、お城みたいな堅苦しいとこは苦手なんじゃないの?」
萌の答えにも一理あると考えた志朗はその件についてはもう言わないようにしようと思っていた。
「・・・・なあ、志朗。あの時の人物、師匠なのかな?」
今度は、ブルーが志朗に質問していた。
「・・・・俺が見る限りでは宮廷魔術師をしていた頃のマサキに見えたよ」
「・・・・・・そうか。そうだよな」
少し重い空気が辺りに流れ出していたその時、部屋の扉がノックされた。
「は〜い、今あけますね」
萌が扉を開けるとそこにはクラ国王と数名の兵士が立っていた。
「志朗様、萌様、それにブルー、ご苦労様でした。して、修行の方は?」
三人は無事に修行が終わったが魔術学校は崩壊してしまった事、校長のささは、瓦礫の下敷きになってしまった事、
そして、新たに仲間に加わっただい、タマについてなどを話した。
だが、だいが闇騎士だったと言う事は伏せていた。
操られていたとは言えクラの命を狙ったものをすぐに信用するはずがないと思ったからである。
「・・・そうですか、ささは・・・惜しい人材を無くしました」
クラは、現在の世界の情報や、今つかんでいる情報等を話した。
「・・・・とまあ、これが現在我々がつかんでいる情報です」
ちょうど、情報交換が終わった時らまが、現れた。
「はじめまして、ウィン国の王らまと申します」
らまは丁寧に志朗たちに挨拶をした。
ブルーと萌はきちんと挨拶できたのだが、志朗は慣れないせいかぎこちなくなってしまった。
「・・・・志朗君・・・・かっこ悪いわよ」
萌に指摘されて志朗は真っ赤になって縮こまってしまった。
「あれ?ウィン国の王様って国王とか呼ばれてなかったっけ?国王って男のじゃないの?」
またしても、鋭い意見を萌は出していた。
「ウィン国は、神器を守るため代々王が二人いるんだ」
ブルーが萌の質問に答えると、らまとクラは驚いていた。
「ブルーよなぜその事を知っておるのだ?」
クラの問いかけにブルーは、「師匠に聞いたのです」と一言だけ答えた。
「・・・・やはり、あなた方が召喚された勇者なのですね?」
らまは確信をもっていった。
「らま様、解読できたのですか」
「はい、ある程度は完了しました。この書によりますと召喚魔術を使用した術者はその魂を召喚者に宿すと書いてありました」
らまの説明によると、異世界のものはこの世界で魔術を使う事ができない。
そこで、召喚魔術を使用した者の魂を宿らせ魔術を使えるようにするのだと言う。
「じゃあ、私や志朗君にアサ姫様の魂が宿っていると言う事なの?」
萌の質問にこくっと頷いてらまは話を続けた。
「アサ姫が目覚める時、それはこの世界が平和になった時だと言えるでしょう」
「にゃはは、それは無理だにゃ」
謎の声が城中に響き渡っていた。
「外だ!」
ブルーの声と同時に志朗とブルーは駆け出していた。
「まって志朗君私も」
萌が部屋を出て行こうとした時らまが萌を呼び止めた。
「萌さんとおっしゃいましたね?あなたにこれをお渡ししておきます」
らまは萌に盾を渡した。
「これは、風の盾と言ってこの世界に伝わる神器の一つです。これを志朗殿に届けて下さい
 それと、あなたにはこの魔術書を。必ず役に立つでしょう」
「ありがとうございます。じゃあ行きます」
萌も志朗たちの後を追っていった。
「神の御加護があらん事を」
らまは神に祈っていた。

城の中庭に出た志朗たちは先に来ていただい、タマの二人と合流した。
「城下まで響く変な声だな」
タマ達は城下であの声を聞いたのだと言った。
「にゃははそろったようだにゃ。では、三つの神器を渡すにゃ!そうすればこの場は見逃してやるにゃ」
「きゃ〜♪でっかい猫〜。かわいい〜♪志朗君、私あれ欲しいな」
にゃんこは、凄みをきかせていったつもりだったが萌の一言が緊迫した感じを吹き飛ばしてしまった。
「・・・・・・」
全員言葉が出なかった。
「せっせっかくのかっこいい登場が・・・」
にゃんこは、つぶやいていた。
「う〜ん、敵がかわいそうに思えたのははじめてだな」
志朗の言葉にブルー、タマ、だいが頷いていた。
「何をしている、はやく勇者を始末して神器を持って帰るぞ。安藤様のために」
突然声がしたと思ったらにゃんこの隣にマサキが現れた。
「にゃ〜そうだったにゃ」
マサキにそう言われてにゃんこは我に返った。
「よし、俺達もいくぞ!」
志朗の一言が合図だった。
マサキにはブルーと萌とタマが、にゃんこには志朗とだいが攻撃を仕掛けた。
しかし、マサキは、攻撃を避けるだけで自分からは一切攻撃をしなかった。
「師匠、今度こそあなたを倒す!」
ブルーが放つ魔術かわしながらマサキは、
「ふっまだまだ詰めが甘いな。私は貴様と遊んでいる暇はないのだ。おとなしくしていれば見逃してやるぞ?」
「ふざけないで下さい。見逃してもらおうなんて思っていません!」
ブルーはマサキの言葉を否定した。
ブルーの魔術に合わせるように萌も魔術を使っていた。
「・・・・今の私の魔術じゃ当たらない」
そう言った後、らま女王に授けられた魔術書の存在を思い出した。
「そうだわ、これなら」
萌が魔術書を開いたその時、不思議な光に萌が包まれた。
「なっなんだ!まさか、神器が発動したのか?」
マサキが驚きの声を上げ、萌の方に気をとられた一瞬の隙をブルーは見逃さなかった。
「はっ!」
ブルーの渾身の一撃がマサキを捕らえていた。
「ぐっ、しまった。またしても、うわーーーーーー」
ブルーの放った一撃によってマサキは倒れた。
不思議な光が萌を包んだ頃、志朗たちもにゃんこ相手に苦戦していた。
「にゃはは〜これが伝説の勇者の力なのかにゃ。期待外れにゃ」
にゃんこは勝ち誇っていた。
実際に志朗たちの攻撃はにゃんこにダメージを与える事ができていなかった。
「くそ、なぜこちらの攻撃が効かないんだ」
志朗は焦っていた。
剣による攻撃が一切効かないのである。
「おそらくあの体はゴムのように柔らかいのだろう」
だいは冷静に状況を判断していたが、ダメージは志朗よりも大きかった。
「やれやれ、私はこちらの手助けをした方がいいようですね」
タマが志朗とだいに回復魔術をかけていた。
「タマ?萌やブルーは無事なのか?」
「大丈夫ですよ、あの光はおそらく神器の発動の光、多分萌さんでしょう。
 これで、向こうは決着がつきます」
タマの回復魔術によって回復した志朗は魔法剣を発動するため集中した。
「無駄にゃ、私を倒せるのは魔術師のみにゃ」
「それなら、魔術であなたを倒すは」
志朗たちの後ろには、萌が立っていた。
「どうやら、神器が発動したようですね」
タマは全てを知っているような感じで話していた。
萌は志朗に風の盾を渡すと、にゃんこに対して魔術攻撃を行っていた。
盾を渡された志朗は改めて魔法剣を発動させた。
「くー、マサキは何をやっているのにゃ!」
「師匠は、俺が倒したさ」
ブルーが駆けつけてきてそうにゃんこに言った。
「これで、最後だ!」
志朗の魔法剣がにゃんこの体を真っ二つに切り裂いた。
「そんな、我が輩が〜!」
にゃんこは断末魔の叫びをあげて倒れた。
「やった、ついにやったぞ!」
喜んでいる志朗とは対照的に萌はちょっと落ち込んでいた。
「どうしたんだ?元気ないみたいだけど?」
志郎が萌に話しかけると、 「私のおっきなネコちゃんが〜(T-T)」
またしても、萌の一言が一同を沈黙の海の落としていた。
萌の一言が沈黙を呼んだとき、異変は起きた。
志郎と萌の体を光が包んだと思った次の瞬間二人の姿は消えていた。
「こっこれは?、一体二人は何処に?」
タマは周りを見渡していたが二人の姿は何処にもなかったのであった。
その代わりに、瀕死のマサキを見つけた。
「おい!二人を何処へやった」
タマはマサキから、二人の居場所を聞き出そうとした。
「ふっふっふ、もう遅いあの二人は安藤様の元に送った。
 あの二人に合う事があの方の望んだ事だからな」
そう言い残して、天才魔術師マサキは、息を引き取った。
「安藤、一体何者なんだ?志郎・・・・無事に帰ってこいよ」
ブルーたちには、無事を祈る事しか出来なかった。

「ここは何処なんだ?」
志郎は疑問に思っていることを素直に言葉にしていた。
「さあ、私にもわからないわ」
「ここは、安藤正樹の居城、カルタス城ですよ」
不意に聞こえてきた声に聞き覚えがあった二人はすぐに声のした方に向かっていった。
「やあ、志郎君、萌さん久しぶりですね。お二人ともこんな所で何をやってるんですか?」
二人の前に現れたのは、二人とも見知った人物であった。
「梨木!」「生徒会長!」
「どうしたんですか?そんなに驚いて」
「なんで、梨木がここにいるんだ?」
志郎が聞くと、梨木は無言のままだった。
「まって、安藤正樹って一体誰なの?」
「安藤正樹、それは別世界からきた、闇の支配者の名前ですよ」
梨木は萌の質問に答えた。
「なぜ、梨木が知っているんだ?」
・・・・・一時の沈黙が流れた。
「・・・・そうですね、貴方がたにはお話しましょう」
梨木は淡々と話し始めた。
志郎達がこの世界に召還されたと同じ時に、梨木もこの世界に召還されていたと言うのだ。
しかも、召還された所が闇軍団のマサキの元だったというのだ
梨木の潜在的な魔力の高さを見ぬいたマサキは自分の名を与え安藤正樹と名乗らせた。
そして、闇軍団を操り、この世界を統一しようとしていたのだった。
「・・・とまあ、ここまでは上手く行っていたんだけどね、君たちが来ちゃって計画が狂っちゃったんだけどね」
梨木はそう言うと、攻撃魔術を志郎達に向かって放っていた。
「何故なんだ?何故?支配したがる」
「ふっ愚民は優秀な者による支配を望んでいるんだよ」
「それは違うわ!梨木君。間違ってるわよ」
萌が抗議の声をあげた。
「ふっ、いまさらどうにもならないんだよ動き出した歯車は止めることが出来ないんだよ!」
「梨木君・・・・貴方」
「もはや、話し合っても無駄だ!元の世界に戻れるのは君たちか僕か、どちらかしかないんだからな」
梨木の声に志郎が反応した。
「何だって?どう言う事だ」
志郎にはわからなかった。
すべてが終わった時元の世界に戻れると信じていたからである。
「ふっ聞いていないのか?この世界に召還できる人数に制限はないが元の世界に戻れるのは二人だけだ」
梨木の言葉に志郎と萌は愕然とした。
「さあ、決着をつけようか!」
梨木の攻撃魔術は確実に志郎を捕らえていた。
「やられる!」
その時、志郎の持っていた風の盾が防御シールドを展開していた。
「ほー、それが三神器の一つ風の盾か。確かにすばらしい」
「一つだけ聞かせてくれ、この戦いは、お前自信が望んでいるんか?」
「もちろんだ!前から貴様とは一度決着をつけようと思っていたのだ!」
「・・・そうか、なら、これ以上話し合っても無駄だな」
志郎は魔法剣を発動させた。
「いくぞ、梨木!これで、決着をつけてやる」
「望む所だ!行くぞ。志郎!」
二人の戦いを黙ってみているしか出来ない萌は、なぜか、志郎に勝って欲しいと願っていた。
「志郎君。勝ってね」
二人の戦いは始まった。
「くそっ、梨木のやつ、あんなに連続で魔術を使えるとは」
志郎は、魔法剣は使えるが、遠距離攻撃の手段は持っていなかったのだった。
それに対して、梨木は遠距離攻撃の手段はあったが近距離攻撃は出来なかった。
志郎が勝つにはなんとか接近戦に持ちこまなければならないのだが梨木の魔術攻撃が連続なのでその隙はなかった。
「どうした、俺に勝てなければお前は元の世界には戻れないぞ!」
梨木のセリフを聞きながら志郎は梨木に話しかけていた。
「俺が、勝っても負けても萌だけは元の世界に戻すと約束しろ!」
「わかっている。俺達の戦いだ。彼女は関係ないからな約束しよう」
梨木の答えを聞いた時志郎は、梨木に向かって駆け出していた。
梨木に勝つには接近するしか方法がなかったからである。
「もらったぜ、志郎!」
梨木の攻撃が志郎に集中したがその攻撃を防いだのはなんと、萌の魔術だった。
志郎は魔法剣を発動させ、梨木を切り払っていた。
「・・・・・ありがと・・・・う・・・これで、俺も・・・・」
梨木は倒れた。
「梨木・・・・ばかやろう・・・・こんな・・・・」
志郎の目には涙が光っていた。
「梨木君・・・・」
萌の瞳にも涙が光っていた。

すべての決着がついたとき志郎と萌の前にアサ姫が現れた。
「ありがとう、志郎様。萌様、貴方がたのおかげでこの世界は救われました」
アサがお礼を言った後、世界の国々の様子を見せてもらった。
「これらの国はまた、復興していく事でしょう。これもすべて、貴方がたのおかげです」
「でも、俺は、梨木を・・・」
志郎に後悔の気持ちがあふれた。
「ご安心下さい。梨木様にも私の魂が宿っています。
 それを使えば、梨木様も無事に」
そう言うと、アサは何かの呪文を唱えた。
梨木の体は光の中に消えていった。
「アサ姫様、梨木君は何処に消えたんですか?」
萌の質問にアサは、
「大丈夫です。一足先に元の世界に戻っていただきました。
 次は、貴方達の番ですね」
突然の事で驚いていたが萌が、質問をした。
「元の世界に戻れるのは二人だけだったのではないのですか?」
「いいえ、元の世界に戻りたいという気持ちさえあれば何人でも戻れますよ。そう、何人でもね」
意味深なアサのセリフを聞き不思議に思ったが萌は聞くのをやめた。
「では、貴方がたを元の世界に送りましょう。勇者達よ本当にありがとう
 また、お会いしましょうね♪」
アサは呪文を唱え出した。
「また、会うってどう言う意味だ?・・・・・」
志郎の質問に答えは帰ってこなかった。
「そう、すぐに会えますよきっと」
アサの言葉だけが響いていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー終章ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「早いもので、あれから、一週間も立ったんだよな」
志郎と萌は学校に向かって、てくてくと歩いていた。
「そうね、あっという間に時間が流れていくはね」
そう、志郎と萌が現実世界に戻ってきてから一週間が立っていたのだった。
召還された時とまったく同じ時に戻ってきたので志郎達は今までの事が嘘のように学生生活を送っていた。
「そこの二人、今日は遅刻しないで来ましたね。明日もその調子で来るのですよ」
生徒会長の梨木も無事に戻ってきているようだった。
だが、一度死んだせいか、フォックス大陸での事は何一つ覚えていなかった。
「まっ覚えていない方が良いかもしれないな」
志郎達はそう思い、梨木には何も話さないでいようと約束したのだった。
この世界に戻ってきて以来、魔術も魔法剣も使えなくなっていた。
「この世界では必要ないものなんだし別に良いじゃないの」と、萌は気楽に言っていた。
志郎もその通りだとは思っていたが、ちょっと残念なような気もしていた。
「志郎君、これからも一緒にいようね」
突然、萌がそう言ってきたので、志郎は照れてしまった。
「そんな事、・・・・今更言うなよな・・・」
その答えが志郎にとっては精一杯の答えだった。
「ふふふ、相変わらず仲が良いわね♪」
聞き覚えのある声に振りかえると、アサとブルーがいた。
「ブルー?どうしたんだよ。いやどうやってきたんだよ」
志郎の質問にブルーではなくアサ姫が答えた。
「ふふふ♪すぐに会えるって言ったでしょう?あの後、魔術書を解読して、召還術の逆の術を完成させたのよ」
「・・・という訳だ、私はアサ姫の護衛でやってきたんだ」
良く見るとアサとブルーは志郎達と同じ学生服を着ていた。
「ああ!そう言えば同じ学生服を着てる〜!・・と言う事は?まさか学校に行くの?」
萌が気づくとアサがにっこりとして答えてきた。
「うん♪同じ学校になれるように細工したからね♪これからもよろしくね♪」
「今後もよろしくな!」
アサ達の迫力に押されてしまい何も言えなくなってしまった志郎と萌にアサが注意してきた。
「私の事はアサと呼んでね。間違っても敬語は使わないでよ!」
「ああ、わかったよアサ。これからもよろしくな!」
「よろしくね。アサ」
志郎達のどたばた騒動はまだ、始まったばかりなのかも知れなかった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー完ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あとがき
ふ〜、終わった〜♪
なんとか終わったな〜というのが私の今の感想です。
さて、いかがでしたか?最終章 光あふれる世界へ。光あふれる世界へ
前回の予告と、タイトルが違うぞ!と言える貴方。すばらしいよく読んで下さっていますね感謝します♪
タイトルを変えたのはこれが出来あがるちょっと前です。
ほんとは、三神器がくっついて、一つの剣になる予定だったんですが途中でボツにしました
理由は簡単、作者がその先の展開を考えられなかったからです。
ま、その辺は勘弁してね♪
製作裏話としましては、なんか、途中か話しが急ピッチで進んだような感じがしますが、それには訳がありまして。
実は、作者が、次の話しばかり考えて今やっている時空の覇者のネタがなくなってしまったと言う事なのです
(ああ!物を投げないで下さい)
申し訳ありません(T-T)読んでて、つまらなかった方苦情のメールでもなんでも受け付けますのでどんどん言って下さい
しかし、こうして、すべての話しを振りかえると、最初の一話・・・・・短いね〜
だんだん長くなってきて、今回に至ってはかなり長い!
次は、短編物を2〜3本作って公開しようかと思ってます。
今回使用したHNの方で、次回も使って良いよ♪という心の広い方!
出来れば、違うHNを教えてください。
その時は、迷わず使わせていただこうと思います

さて、今回で、時空の覇者は完結です。
今まで、御付き合いいただきほんとにありがとうございました。
今回使用させていただいた、HNの方々この場を借りてお礼申し上げます。
そして、ネタ出しに協力してくれた方々ほんとにありがとう♪
では、次回の作品でお会いしましょう。
(何を書くかは秘密だよ♪)

作者:梨りん
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