時空の覇者 第二部 第七話 マサキとクラ

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「またこいつとアクア国に攻め込むのか・・・嫌な予感がするんだがな・・・」
マサキは前回にゃんこと一緒にアクア国を攻め込んだ時の事を思い出していた。
(・・・あの時は不覚を取ったが今度はそうは行かんぞ!)
マサキは決意もあらたに全軍の出撃を命じていた。
「マサキ!我が輩は先発隊と先に行ってるにゃ!」
にゃんこが先発隊を名乗り出てきた事は意外だったマサキは驚いていた。
「どうしたんだ?お前が先発隊などとは?」
「あの国には借りがあるにゃ!それを返えしたいのにゃ・」
「ふっ。なるほど・・・・好きにしろ」
マサキの許可が下りた時、にゃんこは姿を消していた。
「奴が先陣か、さて、どうなるかなこの一手・・・・」
マサキは不思議な笑みがこぼれていた。

「きました!敵です!数およそ八千!」
物見の報告を聞いたクラはすぐ作戦会議を行った。
「では、今回はの作戦の説明をいたします。まず魔術師団は右手の森に見を隠して、敵が通り過ぎるのを待ちます。
 剣士隊は正面から敵にぶつかってください。そして、少しずつ戦いながら後退します。
 敵は一度敗北しているにゃんこのはずですので気づかれたらすぐに退却してしまうでしょう。その辺は注意してください
 敵が深追いしてきたら魔術師団が敵の退路を断ちます。そして、いつものように挟み撃ちにして下さい。作戦は以上です。なにか異議のある者は?」
クラの作戦はいつも成功していたので誰も異議を唱えるものはいなかった。
「では、全員間違いの無いように。出撃!」
クラの命令で全ての部隊が出撃していった。
「クラ様。俺達は休んでて良いのか?」
「ええ、貴方達の今回の任務はゆっくりと休む事です。
 にゃんこの軍が敗走した時には、おそらくマサキの本隊が攻めてくるでしょう。
 その時に皆さんの協力をお願いしますね」
クラの説明を受けた志朗達は納得いた表情で部屋に戻っていった。
(さてと、戦況はどうですかね〜)
クラがそんな事を考えている時、前方の森に火の手が上がった。
「よし、敵はクラ様の策にかかったぞ!退却はここまでだ。一気に攻めるぞ!」
正面から戦闘を仕掛けた剣士隊はたった今までじりじりと後退していたのであった。
押しているものと思ったにゃんこの軍は実はクラの策に見事にはまってしまっていたのだった。
そして、森を越えた辺りで後方から奇襲を受けた時、初めて罠に落ちた事を知ったのだった。
またしても、前と後ろから挟み撃ちを受ける形になったにゃんこは生き残りを引き連れて本隊の方に退却していったのだった。
「くそ〜。またしても同じ手に引っ掛かってしまったにゃ。これじゃ我が輩のプライドが・・・・」
にゃんこは退却中に必死に考えていた。
(このまま戻れば殺されるにゃ)
必死に生き延びる方法を考えていたが結局良い案が浮かぶ前に本隊と合流できてしまった。
にゃんこはすぐにマサキの所に報告に行った。
「・・・・すまんにゃ、八千の兵を失ってしまったにゃ。言い訳はしないにゃ」
「気にするな。まだ、戦闘は始まったばかりだ。しかし、なぜ負けたんだ?兵力では優っていたはずだが?」
マサキの質問にゆっくりとにゃんこは答えていった。
「・・・と言うわけにゃ。敵にはすごい軍師がつているのではにゃいかと思うにゃ」
「・・・・・・」
しばらく考え込んでいたマサキだったが、一人思い当たる人物が頭の中に現れた。
「クラか!そうか、うかつだった。奴ならば納得が行く・・・・すぐに針路変更だ!」
マサキは嫌な予感がしてきた。
かつてアクア国に仕えていた時、クラとは何度もシュミレーションの相手をしてもらった事があったのだった。
だが、マサキは一度たりとも勝った事が無かった。
いつも二手三手先を読まれているようなそんな気分にさせられるのだった。
(もし、クラが敵の軍師をしているのなら・・・・針路変更も読まれるかも知れんな)
生きた心地がしないマサキであったがここで引き上げる訳にも行かずアクア国に向けて進軍を開始したのだった。
敵の本隊が針路変更をしたという報はすぐにクラに伝わっていた。
(やはりその道を選んだか・・・確かにその道は伏兵を置けないからな。
じゃが、焦りすぎたの。マサキよ、昔と変わらんな。まだまだわしには勝てんぞ!)
クラは思い通りに敵が動いたので敵の指揮官がマサキだと確信していた。
クラはすぐに志朗達を呼んでくるようにそばにいた兵に命令していた。
(マサキよ。確かにその道は伏兵は置けない。だが、そのルートを選んだ時点で貴様の負けだ)
しばらくして、志朗達は会議室に集合していた。
「では、作戦を説明いたします。まず、マイル将軍は魔術師隊の半分を率いて左の草原に陣を構えて下さい。
 敵はマサキです。まず、そちらの陣を落そうとするはずですので全力で押さえて下さい。
 だい様と、たま様は剣士隊を率いて正面より敵に挑んで下さい。
 仕掛けるタイミングはマイル将軍と敵が戦闘を開始してから大体一時間後くらいでお願いします。
 そしてなるべく、左の草原にてマイル将軍と共同で戦闘して下さいね。
 志朗様と高木様、瑠璃様は剣士隊五百、魔術師隊五百を率いて右手の山にて待機していて下さい
 敵はここに退却してくるはずですのでその時に一気に攻め込んで下さい。
 私と陛下は、マイル将軍の陣にて援護します」
クラが命令するとその動きはすばらしいものだった。
すぐに、全ての部隊が出撃していったのであった。
(今回の勝利が国境の勝敗にもつながるだろう)
クラは西のガイスト共和国の動きがきになっていた。
宣戦布告をしてからと言うものまったく戦闘を仕掛けてこないのが不気味だったのであった
(もし、ガイストがマサキ達とつながっているのならこのた戦いの勝敗でこの国の未来が決まるな)
クラの見つめる先にはアクア国の民が笑顔で暮らしている光景が見えていた。

「アクア国では、志朗さん達が戦っています。貴方は行かなくてもいのですか?」
らまは窓際に立つ男にそっと声をかけていた。
「らま様。ええ、俺が行かなくてもあいつらなら大丈夫ですよ。
 それより、萌が闇の鎧の洗礼を受けている事の方が気になりますね。
 ・・・・予定より早めに俺もアクア国に行かなくては行けないようです」
男は振り帰ってらまと向き合う形になった。
「らま様、風神剣をお貸しいただけませんか?多分もう一度必要になるでしょう。
 魔王カーズを倒すために・・・・・」
らまはその言葉を待っていたように風神剣を男に渡した。
男は無言でその剣を受け取ると、何も言わずに城を出ていった。アクア国を目指して・・・・
「かつて敵であった者に渡してしまってよろしいのですか?」
「あの方なら大丈夫ですよ。きっと志朗様の力になってくれます。この世界をよろしく頼みますよ
 私はこの世界のために祈る事にしましょう」
らまの祈りは果たして届くのだろうか?

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あとがき
・・・・・・・
変な話だな〜。なんか前回とつながりがまったく無いような?
この辺で完結した方が良いのかな〜(T-T)
おや?あとがきの時間だね
(ちょっと身だしなみを整えている)
コホン。え〜皆さん、『時空の覇者 第二部 第七話 マサキとクラ』いかがでしたでしょうか?
今回の作品に関わらず、私の書いた作品はすべて次の作品と上手くかみ合ってません(T-T)
そんな訳で、全てを理解しようとはせず一部一部で理解していく事をお勧めいたします(笑)
今回の話はクラ様をメインに進めようと思って書きました。
ですから、クラ様のすばらしい作戦が見事に展開されてますね♪
次回のクラ様のすばらしい活躍は期待できるでしょう。
それと、萌(サリス)の覚醒についてはもうしばらく構想がまとまるまで延期になります
裏設定で現在サリスは城の地下牢にて眠ってるという設定が有力です(笑)
なかなか上手く行かないものですね〜(T-T)
さて今回、作者も忘れていたガイスト共和国がやっと復活してきました(笑)
国境付近で小競り合いをしていたもののすっかり忘れてしまっていてそれっきり出てこなくなってましたね(^^;
多分このまま、停戦して終わりという何とも悲しい国でした(T-T)
ウィン国にいたという謎の戦士の話もちょっとだけ今回出てきました
こちらもやはり作者がすっかり忘れていたという何とも悲しい話です(う〜ん忘れが多いな〜)
謎の男・・・・果たして正体は誰なのか!(って鋭い読者ならもうわかってますよね(^^;)
さて、今回のゲストは誰でしょうね?

作者「今日のゲストは・・・・あっあれ?今日もいない。どこいったんだ?」
にゃんこ「こら〜!わすれるにゃ〜!」
作者「おお!でかい猫のぬいぐるみだと思っていたらにゃんこさんじゃないですか?」
にゃんこ「我が輩はいつになったら呼ぶのかわからにゃいから自分できたにゃ!」
作者「えっ?じゃあ今回のゲストのたっきーさんは?」
にゃんこ「あそこで志朗達と一緒にのびてもらったにゃ♪」
志朗の横に倒れているたっきーを発見した♪
作者「・・・今の音楽は?なにかアイテムでも手に入れたのか?」
にゃんこ「細かい事は気にしないにゃ。どうせあとがきなんか誰も読まないにゃ
作者「(むかっ)でっでは、改めて今日のゲストはにゃんこさんです♪」
にゃんこ「どうもにゃ〜♪」
作者「にゃんこさんは最初は暗黒軍団の親玉だったんですよ(設定では)」
にゃんこ「そうらしいにゃ。でも作者の貧困な想像力では限界があったようにゃね」
作者「(このくそねこ!)はっはい、そうなんですよ〜。他にもにゃんこさんは萌との漫才とか結構楽しいキャラですよね」
にゃんこ「馬鹿作者の発想ではそれが限界だったようだにゃ。まあ、我が輩はほんとは・・・」
ばしっ!どかっ!
ナレーション「突然謎の攻撃がにゃんこを襲った!」
にゃんこ「・・・まっまだ話したいのにゃ〜!」
ざくっ!
ナレーション「にゃんこは謎の攻撃によって気絶した」
作者「はあ、はあ、このくそ猫が!でっでは皆さん次回mお楽しみに〜♪」

次回予告
ついにマサキとクラの勝負が始まった
今迄は勝てなかったマサキではあったが今回は果たしてどちらが勝つのか?
そして、ウィン国よりきた謎の男によってついに萌の洗脳が解ける事に?
果たして、洗脳をといた時萌はどうなるのか?
そしてたまの言う光の神の召喚は上手く行くのだろうか? 次回 時空の覇者 第二部 第八話 僅かな希望
君は時空の旅に出る。
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