番外編 アサの密かな恋心

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本編のあらすじ
詳しくは、本編を読んで下さいね♪
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時空の覇者 番外編 アサの密かな恋心 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー第一章ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
アサの平和な一日
「ふわ〜・・・・今日もいい天気ね〜」
志朗たちの住むこの世界に来てから二週間が立っていた。
アサは、ブルーと共にアパートに住んでいた。
「しっかし、何にもおこらない退屈な国ね〜」
はじめは、見たことないものが沢山あり、面白くも感じていたが、毎日学校に行き、帰ってきて、寝て
また、学校に行くというパターン化した日常にアサは飽きてきていた。
「ねえ〜ブルー。なんか面白い事あった〜」
ブルーは、アサのために朝ご飯を作っていた。
「えっ?何ですか?ご飯ならもうすぐできますんでもうちょっと待ってて下さい」
志朗と共にフォックス大陸で死闘を繰り広げてきたブルーだったが、現在はアサの使用人となっていた。
しばらくして、朝ご飯を済ませた二人は学校に行くためにアパートを出たのだった。
「あ、青木君、アサさんおはよう!」
「よっ、ブルーにアサ、今日も早いな」
ブルーはこの世界では青木と名乗っていた。
ちなみに、アサは、朝岡と名乗っている。
二人の名前は実は志朗と萌が考えた名前であった。
いつものように、志朗と萌が公園の前で待っていてくれた。
この、志朗と萌こそフォックス大陸の危機を救った伝説の勇者なのだが、今では普通の学生と
何ら変わらなかった。
「おはよう、志朗、萌さん。今日もいい天気だね〜」
「おはよう」
アサは挨拶だけを言うと、つまらなそうに学校に向かって歩き出した。
「おい、アサと何かあったのか?今日は一段と不機嫌だぞ」
志朗がブルーに聞いたが、ブルーもわからないと答えてきた。
「朝からあの調子なのだ」
ブルーは心配だった。
「なんだか、今日は何かが起りそうな一日ね」
萌の一言が、ずばり適中していたのを知るのは、この後だった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー第二章ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「朝岡さん、あの・・・・ぼっ僕と付き合ってくれませんか?」
萌の言った通り、今日は何かが起る日だった。
「ふ〜・・・今日は一体何なの?朝からあなたで10人目よ?」
なんと、今日に限って、アサに告白してくる男子が殺到したのであった。
はじめは登校した時、下足ロッカーの前でだった。
それから、休み時間毎に必ず一人は現れたのであった。
「やれやれ、おまえも大変だな。ブルー」
ブルーと志朗は物陰からこっそりと覗いていたのだった。
ブルーは、昔からアサが好きだったのであまり良い思いはしていなかった。
だが、ブルーは気づいていなかった。
アサの周りに、不思議な魔力が充満している事を。
「萌〜、今日って何かあったっけ?」
放課後アパートに帰る途中でアサが萌に聞いてきた。
「ふふふ、今日はすごかったもんね。」
萌は笑っていた。
「もう〜変なんてもんじゃなかったわ」
「でも、アサの本命って誰なの?」
「えっ?」
いきなり、言われてアサは返答に困ってしまった。
不意にブルーの顔が浮かんだので、アサは真っ赤になってしまった。
「なっなんであいつの顔が・・・」
おろおろするアサを見て萌はやっぱりにこにこしていた。
「ブルーさんなんてどうなの?結構、似合いだと思うんだけどな〜♪」
萌が、ブルーの事を話すとアサはますます真っ赤になった。
「もっ萌、私先に帰るね・・・・」
そう言うとアサは走ってアパートに帰っていった。
「これは、BINGOかな♪」
萌が楽しそうに歩いていると、不意に不思議な魔力に気づいた。
「これって一体?」
魔力はアサが走っていった方に続いていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー第三章ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「御帰りなさい、アサ姫様。」
家では、ブルーが晩御飯の用意をして待っていた。
アサは、先ほど萌にいわれた事を思い出してしまい、また真っ赤になった。
「ごめん、今日はもう休むわ」
アサの言葉をきいて、ブルーは慌てて、アサに詰め寄った。
「どこか、お体の具合でも悪いのですか?」
「だっ大丈夫よ、ちょっと休めば良くなるわ。」
そう言ってアサは自分の部屋に行き、布団に潜りこんでいた。
心配になっていたブルーはちょくちょく様子を見にきたが、11時をまわった時点で自分も眠りについた。
「私、どうしたんだろう」
不思議な気分のせいでアサはなかなか眠れない一日をすごしたのだった。

次の日、アサとブルーはいつものように朝食を済ませ、学校に向かった。
だが、学校に着くまでの間、二人は一言も話さなかったのであった。
「なあ萌、今日はいつもとなんか違わないか?」
志朗が萌に聞いてみると、
「そうね、なにかいつもと違うわね」
萌も、いつもと違う雰囲気を感じていたのだった。
気まずい空気を感じながらも四人は学校に向かっていた。
この日は、アサに告白してくる男子が誰もいなかったのでアサはゆっくりと気持ちの整理をする事ができた
そして、授業が終わり、アサとブルーは珍しく二人で帰っていた。
「・・・・・ねえブルー、どうして私と一緒に来てくれたの?」
アサが、突然質問してきた。
ブルーはちょっとびっくりした
そういう質問が来るとは予想していなかったのであった。
「私がアサ様についてきたのは・・・・」
ブルーは一旦躊躇したが、覚悟を決めてはっきりと答えた。
「私が、アサ様についてきたのは、貴方が好きだからです。」
「えっ?」
アサは驚いた。
クラ国王に言われたからとか、護衛ですからという答えが返ってくるものと思っていたのであった。
「あの・・・その・・・わっ私は・・」
今度はアサが困ってしまった。
「気にしないで下さい。私には決して届かない思いだという事も知っていますから。」
一瞬ブルーは悲しい顔をしたが、すぐにいつもの笑顔に戻っていた。
その笑顔を見た時アサの胸が痛んだ。
「さあ、日が暮れる前に帰りましょう」
それから、家につくまで二人はまったく話さなかった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー最終章ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
その夜、ブルーが寝た事を確認したアサはそのまま台所に行った。
「さてと、どうやって作るんだったかしら?」
テーブルの上にはチョコが置いてあった。
明日は、バレンタインデーだという事を萌がこっそり教えてくれていたのだった。
「好きな人にチョコを送る日なんだよ」
と言っていた萌はうきうきしていたのをアサは思い出していた。
正直アサは作る気はなかったのであったが、ブルーに告白されてから作ろうという気になっていた。
「べっ別に好きとかそういうんじゃないけど、感謝って言う意味で・・・そうあくまで感謝!」
誰もいない空間にアサはそう叫んでいた。
感謝ならその辺のを買ってそのまま渡せばいいのに、という萌の言葉が聞こえてきそうだが、
アサは手作りに挑戦していた。
「けっこう難しいのね・・・」
萌のメモどおりに作っているつもりなのだが上手くいかないようであった。
・・・・結局完成したのは明方であった。

朝、ブルーが起きてくると、台所で倒れているアサを見つけた。
「アサ様!大丈夫ですか?」
ブルーが駆け寄ってみると、アサは寝ていただけであった。
「・・・・良かった。うん?これは?」
ブルーはアサが持っているチョコに気がついた。
その時、眠っていたアサが目を覚ました。
「アサ様おはようございます。」
ブルーが挨拶すると、アサは照れくさそうに持っていたチョコをブルーに差し出した。
「これ、受け取ってくれる?」
「私にですか?もっもちろんです!ありがとうございます」
ブルーは感激していた。だが、ブルーは今日が何の日か知らないのであった。
そこで、ブルーはアサに聞いていた。
「えっとね・・・バレンタインデーっていって・・・つまり・・・・その・・・あ!もうこんな時間。先に学校いくね」
ブルーは時計を見たがまだ7時だった。

「バレン何とかって一体なんなんだ」
学校に向かう途中ブルーは志朗に聞いていた。
「バレンタンデーの事か?女の子が好きな男の子にチョコを送る日だったと思ったぞ」
実際には、そんな決まりはないのだが志朗はあえてそう説明した。
「好きな男の子にチョコ!じゃっじゃあこれは」
ブルーはたまらなく嬉しくなった。
そして、ブルーは早くお礼が言いたいと言って走っていってしまった。
「なんだか、青春してるわね♪」
「萌、ずっと見てたのか?」
「ええ!最初からずっと。アサもやっと自分の気持ちに気づいたようね」
前から知っていたように萌はそう言った。
「これで、アサの周りの変な魔力も消えるでしょ。」
「え、何か言ったか?」
「ううん何でもない、そ・れ・よ・り、はい、志朗君に」
そう言うと萌は、きれいにラッピングされた包みを手渡していた。
「ありがとう、お返し期待してくれよな」
「うん!」
・・・・・朝からラブラブな二人であった。

学校についたブルーはすぐにアサを探した。
アサは屋上で街の景色を眺めていた。
「はあ、はあ、アサ様・・・」
ブルーが息を切らしながらアサに話しかけていた。
「ブルー、どうしたの?そんなに息を切らせて」
アサが心配そうにブルーをみているとブルーは確認を取った。
「アサ様、これ私が受けとってもいいんですよね?」
ブルーの質問にアサは笑ってしまった。
いきなり笑われてしまったブルーは真っ赤になってしまった。
「もちろんよ、私が一番好きなのは貴方なのだから」
「アサ様・・・」
「その様って言うのやめない?アサって呼んで欲しいな」
「わかりましたアサ様・・・じゃないアサ」
「敬語もやめてね♪」
「・・・・努力します」
二人は笑い出していた。
外はまだまだ寒いけれど、春はもうそこまで来ていた。
「いいね〜お熱いことで」
志朗がいきなり現れた。
「ちょっと志朗君。駄目だってば♪」
萌もしっかり現れた。
「不純異性交友は校則違反なんだがまあ大目に見よう」
なぜか、生徒会長の梨木まで現れた。
「やれやれ、やっとくっついたな」
同じクラスのクラスメイトもやっぱり現れた。
「・・・・みんなで見てたのね!」
アサが真っ赤になって怒っていた。
「まあまあ、めでたい事なんだから良いじゃないか」
志朗が冷やかし気味に言った。
アサと志朗が二人でわいわいやっている時ブルーはぼ〜っとしていた。
「ブルー君、しっかりアサを捕まえてないと他の子に取られちゃうぞ♪」
萌がそう言うと、ブルーは我に返り大声で叫んでいた。
「アサは誰にも渡さないさ!」
いきなりのブルーの大声で辺りが一瞬静まり返ったが、またすぐに大騒ぎになっていた。
今度はアサとブルーが真っ赤になって叫んでいた。
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あとがき
・・・・・・・・・・・・・・・
はっ!もうあとがきではないか。
完成したんで一度読み直してからあとがきを書こうとした作者でしたが・・・・
はっ恥ずかしい!
あまりの恥ずかしさに一瞬気を失ってしまった。
一体なんでこんな展開になったんだ?というくらい恥ずかしい作品になってしまった。
こんな事では、恋愛物は作れそうにないね(T-T)
まっまあ、気にせずにあとがきいってみよう。

皆さん 「時空の覇者 外伝 アサの密かな恋心」お楽しみいただけましたか?
今回の話は「時空の覇者 第一部最終話」の一ヶ月後という設定です
(もし、本編で違う事が書いてあっても気にしないでこれは一ヶ月後の設定だから)
一ヶ月も生活していたので基本的な知識は持ってます。
ちなみに、本文の中で出てきた、青木君と朝岡さんはある人から頂きました。
朝岡というのは梨りんの同級生です。
青木は、梨りんの行き付けの本屋の名前から頂きました
あまり、こちらの名前では呼ばれませんでしたが、クラス内ではこの呼び名で通ってます。
さて、次回作の予告でもさせていただきましょう♪
次回作は学園恋愛物を書こうと思っています。
そんな訳で今回の話は恋愛物にしてみました。
(ほんとは、アサ姫の大冒険にする予定だったんだけどね(^^;))
しかし、彼女いない暦21年の私が書くとなんとなくリアリティにかけるね。
と言うわけで、私の僕の俺の恋愛はこうだったよというメールを待ってます。
参考にしてくれ!という話待ってます。
さて、次回は学園恋愛物に一応なってますが、これは作者には書けん!と思った場合予告無しに変更させていただきます
(一応がんばってみるけどね)
あっと、それから俺の外伝は?とか言う方がいた場合連絡くれ!
考えてみるから
では、次回の作品でお会いしましょう
まだまだ五流小説家 梨りんでした
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裏話
いや〜やっと書き終えたよ。
今回に限らずいつもその時の思い付きで話を作るから日によって内容が違うんだよね(笑)
今回の話だって、昨日まではアサが病気で寝込んでブルーが看病というパターンだったんだよ(笑)
ちなみにこの話は、作ろうと思ったのが2月18日で、完成が2月の22日な訳だ。
しかも、会社のお昼休等に作っているから実際作った日数は3日のわけだ(笑)
ちなみに「時空の覇者シリーズ」も同じくらいの期間で作り上げたのだ!すごいだろ!(笑)
なんとも、内容の薄そうな話だね〜(T-T)
今回は外伝という事で作ってみたけど、結構面白く作れたような気がするね♪(内容はかなり恥ずかしいやつになったけど(^^;))
次の外伝は萌ちゃん&志朗君の予定です。
(外伝を書く気があったらね)
まあ、この外伝も作者の気分で書くから、きっと楽しい事になると思うぞ。
いつものように、萌ちゃんはギャグキャラになるはず!
この作品を読んでくれた全ての人が楽しい気分になってくれる事。
これが、作者である私の願いです。
いきなりかっこいいぞ〜♪
・・・・・・・・・・・・
じっじゃ、こっ今回はこの辺で。またね〜♪(こそこそ・・・)