あの時の青空倶楽部 第五話
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すちか:へ?学園編?
作者:はい、学園編です。
すちか:完結したんじゃなかったの?
作者:一部のファンの方からの熱い要望がありまして〜
すちか:ファンは大事よね。
作者:わかっております。いつもありがとうございますm(_ _)mぺこり
すちか:それで?今回はどんな話なわけ?
作者:貴方のお兄様がご登場なさいますよ
すちか:兄上が?なるほど……
作者:それでは、本編をお楽しみください。
すちか:どうぞ〜
作者:またあとがきでお会いしましょう。

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『あの時の青空倶楽部5』 −生徒会は忙しい−

備品の整理して〜、掃除して〜、お茶入れて〜♪
毎日の日課になっている部室での行動。
私のお仕事は主に雑用だけど、それも楽しみの一つ♪
でも、自分の部屋の掃除は嫌いなんだよね〜
と、そんないつもの放課後を満喫中なすちかがいる部室のドアをトントンと誰かがノックする音が聞こえる。
おや?今ノックがあったような……
「はい。あいてますよ〜」
がちゃ、
「こんにちわ。なんだすちかか。一人なのか?」
そういって部屋に入ってきたのは我が兄上様ではありませんか。
「うん、今は私一人だよ。誰かに用事?」
「ああ、ロンディネラに用があったんだが。仕方ない。来たら生徒会室まで来てくれるように伝えてくれ」
「わかった。伝えておくよ」
「頼んだぞ。じゃあ、俺はこれで。そうそう、あんまり遅くなるなよ?」
「今日は早く帰れるよ。夕飯の当番だしね」
「今日はお前か、くれぐれもシチューは作るなよ?それじゃあな」
バタン。
……去り際に失礼なことを言っていた気がするが聞かなかったことにしよう。
私の得意(?)料理にけちをつけるとは。
これはケンカ売ってるね?
そこまで言うなら作ってやろうじゃないか!
ふっふっふ、燃えてきた〜!
がちゃ、
「あら、すーちゃん。どうしたの?燃えてるわね」
「あ、お姉さま。ええ!今日の夕飯はシチューになったので燃えてます!私はやりますよ!!!」
にんじんとジャガイモと今日は鶏肉にしよう。
「へえ〜、料理得意なんだ?」
「いえ、シチューが得意なだけで他はさっぱりです」
「そうなんだ。今度私にもご馳走してね」
「あ!それなら今日の夕飯ご一緒にいかがです?」
「良いの?」
「もちろんです!ぜひぜひ!」
「じゃあ、お邪魔させてもらうわ」
お姉さままでいらっしゃるとは……これは本気出さないと!!
あれ?そう言えば何か伝言を預かってたような。
「ああ、そういえば兄上が生徒会室まで来てくれって言ってましたよ?」
つい、夕飯のことに夢中になってしまった。
思い出せてよかったよかった(苦笑)
「殿下が?なんだろう、予算の話は済んだし、人員の件もクリアしてるわよね?まあいってくるか」
思い当たる用事がまったく無いらしいけど、お姉さまは生徒会室へ。
私は部室でお留守番。
5分もしないうちに、アツシさん、シェティ先輩、鳳ノ花さん、甲斐さん、グラさん、ミリシャさんと
ぞくぞく部室に来てくれたため、部室内はとても賑やかに。
うんうん、静かな時も好きだけどやっぱりこの部屋はこうでなきゃ。
「とりあえず、一曲いきますか」
ぽろろん♪
アツシさんのマンドリンが鳴り響く。
「ここに歌われしは偉大なる英雄たちの歌。
おお、神よ。我にこの歌を歌いきる力を与えたまえ」
さすが吟遊詩人クラスのTOP。
詩もさる事ながら、詠ってる姿がかっこいい。
声も良いし、惚れ惚れ☆
他の皆も聞きほれてるようで静かにしている。
さすがアツシさんだね〜。



詩が終わると同時に全員拍手拍手〜。
「ありがとうです。でも、すちかさんの演奏にはまだまだ及ばないんですよね〜」
はい?私??
「本職としては少々悔しいのですが」
「いあいあいあ、アツシさんのがすごいですって。私は大勢の前でなんて出来ませんから」
「もったいないですよね〜あれだけ出来るのに。いっそ吟遊詩人クラスに来ません?」
まあ、リュートは子供のころから母に教えてもらってたから。
私のちょっとした自慢ではあるんだけどね。
がちゃ、
「ただいま。あら?演奏してたの?残念聞き逃しちゃったか」
「あ、部長。おかえりなさい。じゃあ、別の曲いきますか?」
「聞きたいけど、そのまえにちょっと私の話を聞いてもらえるかな?」
珍しくまじめな顔してるお姉さま。
生徒会室にいって何か問題でもおきたのかな?
「なんか、この部から生徒会メンバーの補充要員を出してほしいって言われちゃって。副会長と書記の2名」
お姉さまが困った顔で説明をする。
その内容とは、
『最近生徒会の面子が一斉に倒れてしまいどうにも面子が足りない。そこで、妹もお世話になっており、
俺との面識もあるロンディネラの率いる優秀な部隊から臨時の面子を貸してほしい』
って事らしい。
優秀な部隊って。まあ、各クラスのTOPレベルの面子がこの部には集まってるけど。
関連が非常に曖昧なのはさすが兄上って所ですかね〜。
どうせ、狙いはお姉さまだろうけどね。
そう、私は知っている。
兄上が密かにお姉さまに・・・
お姉さまの方は完全に友達って状態みたいだけど。
そっか、そっか、まだ諦めてなかったか。
これは、妹としては協力してあげないといかんか!
・・・おや?なんか気分が悪いぞ?
「・・・ってことで、誰か立候補いる?とりあえず特典としては内申がぐぐーんとあがるって事くらいだけど」
しーーーーん。
誰も手を上げることは無かった。
それもそのはず。
我が校のモットーは『自由』。
決まった授業などは存在せず、やりたい事を好きなように自分で学ぶという非常にレアな方針である。
一応入学時に希望クラスを選択はするのだが、それすら途中で変更することは可能。
3ヶ月に一度の定期試験にて教師に合格をもらえさえすればそれまでの間何をしていようと問題なし!
そのため、在学生徒の把握が大変困難で、どこにいるのかすら把握できないと言ったことはざらにあるらしい。
そんな煩雑な仕事が大量にある生徒会に好き好んで入る物好きはいない。
兄上は好き好んで入ったようだけど・・・
昔からああいう煩雑な仕事が好きだって言うレアな人だからね〜・・・(^^;
「そうよね〜、いるわけないよね。しょうがない。じゃあ、恒例のくじ引きにしよっか。すーちゃん箱用意してくれる?」
「わかりました。持ってきますね」
そう、うちの部は決まりごとをくじで決めると言う性質があり、専用のくじ箱が用意されているのである。
このくじ引きに使用する箱・・・意外と侮れない。
というのも、この箱でくじ引きをするようになってからというもの、まるで狙ったかのようにその時々に
ぴったりのものを引かされる。
まさに神が選んだ最良のくじが引かれるのである。
嘘だと思うでしょ?私も最初そう思ったんですがね〜
「さて、皆自分の名前を書いたくじを入れたわね?じゃあ、2枚引くわよ」
くじ箱から引き出された紙には・・・
『ロンディネラ』『シェティス』
うちの部のTOP二人の名前が書かれていた。
「・・・はぁ、やっぱり私なのね。嫌な予感はしてたのよ」
「私もですよ。はぁ、アルバイトも忙しいのになぁ」
とこのように、選ばれるべき人が自然と選ばれると言うまさに不思議な箱なのですよ。
「まあ、決まったものは仕方ない。しばらくは向こうの手伝いになるので部の方は皆に任せるわ」
その後、生徒会がどうなったかと言うと・・・
二人のアイドルが目当てで多数の協力者を確保することに成功。
過去のどの生徒会よりも効率的に機能し、二人には正式な生徒会役員になってくれとのオファーが来たほどである。
「頼む!お前からもあの二人を説得してやってくれ!」
と家に帰ると兄上が私に頼み込んでくるのも日常になってしまったとさ。
ロンディネラと、シェティス。
この二人の名が伝説として残されていく最初の一歩であった。


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あとがき
作者:ここまでお付き合いくださいましてありがとうございます。
すちか:ありがとうございます。
作者:予想外に続いている学園物。今回で何と第5章です。
すちか:DQで言うと最終章ね。
作者:それはFC版です。PS版やDS版では第6章があるんです。
すちか:そういえばそうだったわね、ピ○ロが仲間になるのはびっくりよね〜
作者:しかも強いですからあの方。
すちか:確かに、ロ○リー復活は良かったわよね。悲劇を悲劇で終わらせちゃいけない!
作者:DQの話はこの辺で、今回の話に戻りましょう。
すちか:じゃあ、早速。私の料理話はどこへいったわけ?
作者:(ぎくっ)
すちか:それに、マラファール様は男性キャラになったのは一時的らしいわよ?今は戻ってるらしいし
作者:(ぎくっぎくっ!)
すちか:色々と無理があったわね〜今回は。
作者:ごめんなさい、複線と言うかフラグを用意しようとして失敗した典型的な形です(T-T)
すちか:学園物続ける予定だったの?
作者:直接的な続き物話ではなく、舞台を使いまわしにして別の話を展開しようと思ってます。
すちか:別の話?
作者:まだ構想の段階なのではっきりとはいえませんがね。
すちか:私たちも絡むの?
作者:さあ?それは今後の私の脳内世界次第ですね。
すちか:絡むと良いわね〜
作者:でわでわ、今回はこの辺で〜また次回の話でお会いしましょう。
すちか:まったね〜☆