ギルドツアーINアレフDの巻
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ここは、世界の果てと呼ばれる地
一年中雪が融けるこのない、極寒の地
一般の人々は間違っても、踏み入ることのない地
それが、世界の果て・・・
だが、この地に好き好んで訪れる者たちがいる。
冒険者・・・
そう呼ばれる彼らは、
自分を鍛えるため
または、一攫千金のうわさを聞きつけて
この地を訪れる。
この地にはアレフダンジョンと呼ばれる洞窟があり
冒険者LVが50を超えると立ち入ることができるのであった。
あるものは一人で、あるものはPTを組み
そのダンジョンに潜っていくのだった。
そして、ここにも、このダンジョンに向かう一組のPTがあった。

「準備はいい?」
「OK」
「もうちょい・・・よし、OKだよ」
「いいよぉ」
「は〜い」
メンバー構成は
剣士1、騎士1、僧侶1、魔法士2
比較的バランスのいい、というかかなり、バランスの良いPTだよね

「ちろ〜、今日は杖から落ちないでね」
リーダー的存在感を出しているこの女性の名はいちご。
愛称はくぅ、ゆらなど様々ではあるが、この物語の中ではくぅで統一しましょう。
ギルドマスターにして私の大好きなお姉ちゃん。
しっかりものに見えるけど、ちょっと楽しい一面も併せ持ち、常に皆のことを
考える、まさに完璧(?)なお方です。(本人は否定するけどね)

「お、おちたのは学園にいたときだけじゃない。今は落ちないよ!」
反論しているのは同じく魔法士である、桃姫。
愛称はチロなので、こちらもチロで統一しますね。
お姉ちゃんの親友にして、ライバル(?)な方です。
チロさんもお姉ちゃんと同じように、周りの方を第一に考えるみたいです。
私とは大違いですね。(^^;

「まあ、そのおかげで、俺はちろに会えたからね」
少しのろけが入った騎士の名は、シューク。
学園在籍時にチロと出会い、そのままカップルになってしまったのだった。
噂を流したのは私だけど〜♪
彼らの出会いについては別の機会に語ることもあるであろう・・・(見習い騎士の恋参照)
なんてね。でもお互い一目ぼれというのだからすごい話だよね。

「シュー君、のろけ入ってるよ〜」
そういって、シュークをからかっているのが僧侶のポポエット。
長いのでここではポポと統一しましょうね(^^;
的確な支援でPTを支える支援僧侶様。
そして、なんと、くぅお姉ちゃんの彼氏様にして私の義理のお兄ちゃんになる人なのです。
でも、・・・奥手の彼のせいで、いまだにくぅお姉ちゃんとの仲は進展してないけど・・・

「ポポさんだって、お姉ちゃんとどうなの〜?」
と、ポポさんをからかうのが、ナレーターも兼任している
天下無敵の語り部ことフィリアです。
愛称はりりなので、それで今回は統一するねw
りりちゃんがんばれw
りりちゃん素敵!
りりちゃんかわいい!!
テレテレ(*^^*)
実際は違いますからね?いえ、語り部ってのは本当かもだけど・・・(^^;
とまあ、こんな感じのPTです。

「え、いや、僕は、そのだね」
「はぃはぃ、ポポがもじもじすると長いから、そろそろ行くわよ」
リーダであるくぅが先にダンジョンに入っていく。
「まってよ〜」
それにつられれて、全員がぞろぞろと洞窟に入っていくのだった。
アレフダンジョンと呼ばれるそこはカンクラや白金フンコロ等の強敵がわんさかいる。
国の法でLV50からとなっているが、50くらいではさすがに無理があるんじゃないの?
というくらい強いバイルであふれている。
PT組んでればある程度はいけると思うけどね。
今回組んでいるPTは、もう、ばっちり!
ポポさん支援上手だし、くぅお姉ちゃん強いし、チロさんだって負けてないし
シュークさん硬いし、私、お笑い担当だし(あれ?)
剣士ですから、ちゃんと仕事はしてますけどね。
戦うお姉ちゃんはいつも素敵です。
ぽぽさんがくらっときてるのもしょうがないです。
シュークさんも何気なくチロさんを庇いながら戦ってるし。
あれ?私一人??がーん・・・さっさびしい・・・
い、いいもん、どうせどうせ。
「りり!ぼーっとしてると危ないわよ!ほら、前!!」
お姉ちゃんの声につられて前を見る。
あれを振りかぶった白金フンコロが・・・
(あ・・・やっちゃった、HPないし、これはだめかな〜)
「まったく・・・貴方は何をしているの?」
「え?」
聞き覚えのある声・・・
ま、まさか
「ほら、回復してあげたから反撃しなさい!」
「る、るびぃお姉ちゃん!どうしてここに?」
「良いから!早く倒す!!」
「は、はい!」
目の前のふんころを倒し、振り返るとそこには、半年前に旅に出たもう一人の姉の姿が。
「久しぶりね、フィリア」
「るびぃお姉ちゃん、何でここに?それに、いきなりどうして?それにそれに」
「はいはい、一つづつ答えるから少し落ち着きなさい」
ぽんと頭に軽く手を置き落ち着かせようとする。
昔から、るびぃお姉ちゃんが私を黙らせるときによくやる手段だ。
「お久しぶりです、くぅ姉様」
「久しぶりね、調子はどう?」
「ふふ、姉様とポポさんほどではないですよ」
笑顔で語り合う二人、二人とも相手がいるからいいな〜
「皆さんはギルドツアーでしたの?」
PTの面子をぐるっと見渡してそう言ってくる。
「ええ、そうなるわね。そうそう、シューク君とチロの二人は初めてだったわね」
「そうですね。はじめまして、ルビーダイスと申します。
 フィリアが迷惑かけているようで、申し訳ありません」
「いえいえ、そんなことないですよ。あ、僕はシュークです」
「そうそう、いつも楽しませてもらってますから。
 私、チロです。桃姫と言いますが、愛称でチロと呼んでください」
「でわ、私もるびぃとおよびください」
「るびーさんですね。わかりました」
「シュークさん、少し違います。るびぃです。るびぃ」
「え?ああ、るびぃさんですね」
「相変わらず変なこだわりがあるのね」
しっかり訂正しているるびぃに対してくぅが少しあきれた顔になった。
でも、どこか嬉しそうにも見える。そんな感じの表情だった。
「るびぃは最近どこで狩ってるの・・・?」
「そうですね・・・」
「そうそう、エリムにおいしいケーキが・・・」
「るびぃお姉ちゃん、最近彼と・・・」
女の子四人そろっての雑談大会開催。
もう、とまりません。
色々と情報交換(?)を行います。
チロさんもすっかり慣れたようで、どんどん話しに混ざってきてます。
ただ、ポポさんとシュークさんが話しに混ざれずさびしそうでした。
「ねえ、シュー君」
「どうしました?」
「なんか、僕たちさびしいね」
「そうですね」
「チロとはどうなの?」
「え?そりゃ〜僕はチロしか見えてないですから。チロが一番ですよ」
「はっきりとまあ・・・羨ましいよ」
「ぽぽさんだって、くぅさんを最優先に支援してるのばればれですよ」
「はは、まあね。くぅはしっかり守って見せるさ・・・絶対にね」
「本人にそう言えば良いのに」
「恥ずかしくて言えないよ」



「よかったねくぅお姉ちゃん。チロさんも」
「PT会話で話してるってわかってるのかしら、あの二人」
「シュークったら、でも、嬉しいな」
「まあ、ぽぽさんの気持ちはわかってますけどね。式には戻りますからちゃんと呼んでくださいね」
「るびぃは連絡つかないかも・・・まあ、ささするわ。そんな時が来ればね」
「期待してますわ」
「るびぃお姉ちゃんの方はどうなの?」
「まあ、それなりにとでも言っておきますわ」
「るびぃ・・・ずるいわよそれ」
「るびぃさんの話も聞きたいな〜」
「さ!るびぃお姉ちゃんの話で盛り上がろう〜」
ギルド「エンジュ」はみんな仲良し。
今日も元気に、そして楽しい日々をおくっているのでした。

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あとがき
終わった〜。できた〜。今回のは前回と違って結構楽しいかもw
というわけで、初めましての方はいないと思うけど、お初の方ははじめまして〜
二度目以降の方はこんにちわ〜
作者こと語り部こと一人身剣士のフィリアことりりです。(長いわよ!!)
さて、今回の作品いかがだったでしょうか?
シュークさんのたっての希望(?)で、メンバー全員が楽しくわいわいやる話が読みた〜い
(私がメインで)ということでしたので、こういった形にしてみました。
実の所、メインに持ってこれるキャラじゃなかったはずなのに・・・
気がついたらそんなキャラへ・・・w
意外と書きやすいのはなぜ!?
なんか、話がぽんぽん飛び出すですよ・・・ネタキャラだから?
実際、わいわいやっている様子を想像していただければ幸いです。

さて、少し作品の内容に触れてみましょうか。
今回の話は前回の話である学園での物語のずっと後という設定です。(見習い騎士の恋参照)
ですから、シュークさんもチロさんも立派な騎士であり、魔法士になってます。
くぅさんとポポさんももちろん無事に講師を卒業(?)して、ギルド運営を行っていたりします。
旅に出ていた私こと、りりもちゃんと戻ってきておりまして、メンバーに含まれております。
ギルドのメンバー構成は今のところくぅ、ポポ、シューク、チロ、フィリアの五人です。
他の方に関しても、許可が出れば随時出していきたいと考えております。(ゆうさんとか蒼さんとかねw)
今、思いついたけど、旅に出ていたりりがギルドに入るきっかけになった話とかも作ったら
面白いかもしれないですね。旅の内容の話を外伝で作るとかね。
おお!伏線いっぱいw
今回、登場したゲストキャラであるるびぃさんは実は単なるゲストに留まらないかもしれないです。
今後どう絡むかは今のところ未定(考えてないだけw)
おそらく、今後も出てくるでしょう(多分)
これも伏線として使えるね。
今後がますます楽しみですね〜
作るほうとしては話が勝手に膨らむので楽ですね♪

話が膨らむので楽〜と言ったのですが、実は結構大変でした(^^;。
会話が多いと状況説明ができず、説明が多いとキャラが立ちません。
なかなか、バランスが・・・
読み直すと結構その辺のバランスが今回も崩れてるかな〜と・・・
(最後の辺りのぽぽさん&シュークさんの会話の辺り)
今後の作品を作るうえで勉強しなくては!と思わせるような部分が多々あります。
え?直してから発表しろって?
私の場合、その時々の気分で作成しているものですから、手直しすると全部直さないといけないのです
それは、さすがに避けたいので・・・ごめんなさ〜い(^^;
でも、でも、バランスは崩れてますが、内容的には本人は結構満足いってます。
小説の中なのに皆さん作者の思ったように動いてくれるので。
作りながら、光景が浮かんだし、なにより、どんどん話が溢れてきてまとめるのに苦労したくらいです(^^;
中でも、自分のキャラである、りりとるびぃがもう、動く動く・・・
つられてなのか、くぅさんやシューク君やチロさんも動く動くw
ぽぽさんは静かでしたけど・・・w
落ち着きなさ〜い!と叫んでしまいたくなりましたよ(^^;
と言うわけで、本人評価はかなりいい感じの作品です。
後は、読んでくださった皆さんの感想がどうなるか・・・
毎度のことながら感想お待ちしております。
それと、皆さんにお願いなのですが。
こんな感じの話が読みた〜いといった要望大募集です。
未熟ながら、私が全力で皆様の要望にお答えいたします。(できないかもですけど)
貴方の声が次の作品の第一歩になります。
と言うわけで、次回もぜひぜひお楽しみに〜

星の輝きを貴方の元へ
Byフィリア