コラム
〜 色々なテーマを語ります 〜   第16回


上級者編
「上級者の英語上達術の『魔法』とは?」
2008/2/22


『英語圏で生活していましたので』とか『英語でのcommunicationが必要な会社に勤務していた経歴がありますよ』とおっしゃる方々や、英検1級、TOEFL CBT250点クラス(目安ですが TOIEC800〜850前後、IELTS7.5前後。)の方々も沢山いらっしゃいますね。 さてこういう方々の為の上達法にはどんなものがあるでしょうか?
「も〜。もうそれだけ出来たら良いんじゃないの?!」と思う方も沢山いらっしゃるでしょう。
回りの目には“会話には不自由しないんだろうな”と見えるでしょうが、実はご本人達が一番良くご自分の実力を知っています。
実はここからが勝負なのです。
勝負の分かれ目はこのレベルからどう脱して一層のレベルアップをものにするかです。

是非下記の引用を読んでみて下さい。

はじめに
英語の学習は生涯プロジェクトです。もう自分は英語をマスターしてしまった。完璧だ、などという状況は絶対にありません。私も中学一年で英語を学び始めてから、もう半世紀経ちますが、いまだに勉強を怠った事は一日もありません。
(中略)

2008年2月
杉田 敏

中には最後にある名前をご覧になって、直ぐにお分かりになった方もいらっしゃるでしょう。
杉田氏はNHKビジネス英会話(ラジオ)の講師をしています。
ここに書いてあることはNHKビジネス英会話 2月号から引用しました。
初球に剛速球のど真ん中へストライクが入った感じですね。杉田氏ほどの方であればこそ、いまだに勉強を怠った事は一日もないのでしょう。

皆さんが仕事や旅行などで英語圏の知り合いが出来れば”大人同士の対等の付き合い”が始まるものです。その際、身なりもスマートで、経歴も実績も優れているものの、残念ながら言葉だけが『小学生レベル』である事が多いのが現実です。海外の日本法人の日本人経営者もそれを知っているだけに激務の中、朝5時から自宅での早朝レッスンを受けるなどして懸命に現地語を勉強する努力をしているのが、良い例ですね。

“何とかレストランの注文が出来る、ホテルで何とか会話をこなせる”というレベルの方々が多いのが実態ですね。ビジネスや旅行で使うホテルやレストランは、“お客様とサービスを提供する側”という不均衡な力関係にあり「お客様」として優位な立場に居る事が多いです。
しかし、ビジネスでも、私生活でも対等な立場になれば様相は一変します。「言葉が堪能でない事を“理解してくれる”」という事は何時までも続きません。
是非、一層のステップアップをはかりましょう。
今日はこの様な上級者の方々の為の勉強法をお伝えしようと思います。


1: 早口言葉
得意なスポーツを思い浮かべて下さい。スポーツ毎に使う筋肉がありますね。
では使わない筋肉を突然使い始めるとどうでしょう。上手く直ぐ使えるようになるでしょうか。
上手く動かす事に慣れるのに時間が掛かりますね。
英語の口の動かし方や発音は日本語の発音、口の動かし方=口の筋肉の使い方と随分違います。
英語を聞いて見て、その口の形をみて「あれっ、あんな口の形は日本語にはない!」と思った事が皆さんあるかと思います。
英語には日本語には無い発音が沢山あります。そして頻繁に使われます。
例えば th, f, v, rなどを始めとする子音と母音。
そんな頻出語をスラスラ言えるようにする練習を日頃からしている事が大いに役立ちます。
例えば、英語の早口言葉を毎日練習する事は大いに役に立ちます。


2: 日本語を磨く事
どんなに英語が流暢になろうと、日本で育った我々の第一言語は日本語です。
これはプロの翻訳家・通訳になっても英語→日本語(第一言語)に訳す仕事が中心となる事からも明らかです。言葉は武器です。自分の自由に使いこなせる武器=日本語は最大限に使う必要があります。
例えば我々が会社で社外宛に出状する日本語のくだりや重要取引先を前にしての正式なスピーチ。こういったものはかなり高度な日本語の知識と経験、理解を必要とするレベルです。
社外宛のレター、スピーチは「生まれて育って中学までニューヨークに居ました」と言っても、日本語で表現する事ができません。
流暢な英語を話すには同程度に流暢な日本語力が不可欠です。


3: 文法を自分のものにする
日本語の会話を思い浮かべて下さい。例えばこんなシーン。
「〜なら、そうゆう条件を飲んで〜しますが、別な状況では〜になります。」
例えば「Aさんが賛成なら私も同意しますが、もしAさんが同意しない場合には私は行きません」という単純な状況設定。
或いは「もし良ければ〜して頂けませんか」といった相手をおもんばかった丁寧な表現。
英語では“仮定法”という文法用語が頻繁に使われています。
仮定法文法の一つの例ですが、仮定法を自分のものに出来ているかは非常に重要です。
仮定法には日本語には無い時間の使い方と表現の仕方が隠されています。
先に書いた通り、英語がホテルやレストランで何とか会話が通じるのは、“一夜漬けで試験勉強して何とか試験に合格した”というレベルでしょう。
大人の表現で自分を説明するには文法を知り、使いこなすことが必要ですね。


4: 瞬間に表現できること
“熱っ”“凄い”も日本人なら日本語で考えることなく瞬時に口を突いて出てくる表現ですね。
スポーツを観戦したり、料理を一緒に作ったりする時も、いちいち考えて話す事はありませんね。 瞬間訳出と呼ばれる練習が必要です。
考えずに瞬間に日本語→英語、英語→日本語に訳すことが出来るようになります。
瞬間に言える句、文、表現集、分野を沢山持つ事が必要です。
自分の知識や経験が豊富な分野は上級者なら問題なく会話可能です。では自分の知らない分野、音楽・イラク問題・米大統領選挙・環境保護などはどうでしょうか。こういう分野はインターネットのメディアで幾らでも検索できますのでご自分で練習が出来ます。
でも米・加・New Zealand・豪州などの先住民の持つ課題の各国の取り組みと効果、歯科治療のインプラントとは、など言語の対象は計り知れない程あります。
こういう分野でも「自分の意見を述べる事」が出来るようになることが必要です。
それには瞬間に言える句、文、表現集、分野を持っている事が多いに役に立ちます。


5: 正しい文章を沢山聞き・読み、語彙を増やす
良い文章を沢山読む事で表現力を豊かにする事ができます。正攻法で良く言われる事ですね。現在はオンラインで世界のニュースが活字でもビデオでも見られます。面白いところでは、英首相、米大統領などのスピーチ演説や英国エリザベス女王のスピーチのスクリプトがインターネットで検索可能です。
『英語を母国語とする人は平均して約2万語』を使っており、英検(英語能力検定)では 例えば3級から2級、2級から1級に階を上がるにはそれぞれ最低2000単語〜4000単語を追加で覚える必要がある』と言われています。
単語を覚えるにしても上級者は句や文で覚えて練習します。
単語を単品では覚えません。覚えた後で会話や文章の中に使う際、「この単語の後には動名詞が来るのか、或いは前置詞が来るのか。はたまた、いくつかの選択肢があるのか」といった事が単語だけ暗記しては分らないからです。
詰まり、覚える文章の質が問われ、それを後で自分がその表現を使い、その質が自分に響く事になります。大人として独立した一個人として相手を扱い、自分に対しても同様な扱いを期待するにはそれなりの英語を知っている必要があります。
その為には正しい文章が使える事が必要です。


6: コーチを持つこと
上級者には自分の知らない課題を分析、説明し、改善策を提示してくれるコーチが必要です。
世界一のゆるぎない地位を確立しているゴルフのタイガー・ウッズが何故コーチを持っているのでしょうか?何故、世界のトップスポーツ選手が皆コーチを持っているのでしょうか。
英語も同様です。
自分の気が付かない課題が必ずあります。どんな方にも『癖』がある様に、自分の癖を分析→改善策を作り→実行を重ねてこそ一層の飛躍があります。
自分の会話を録音して聞いてみるのは大変重要な事です。自分で聞くと沢山の課題が判るでしょう。それに加えて課題を克服する道を示してくれるコーチが必要です。
そういうコーチは日本人であっても海外で生まれ育った方でも、両国語が堪能であることが必要です。「何故、そういう課題があるのか、如何すれば解決出来るのか」を自分の経験を通して説明出来る事が必要です。外国の先生であれば日本語の新聞がある程度読める学力を持っていれば良いでしょう。
是非良いコーチを持って英語力の一層の飛躍を目指して下さい。


英語に堪能になる道のりは平坦では有りません。
先の長い曲りくねった泥道が続きます。
成果が実感出来ない時期が続きます。

しかし、それにかけた自分の労力と時間と努力と信念は、間違いなく実を結びます。
英語で自分の言いたい様に言え、聞こえ、書けるその喜びは、過去の長い道のりの苦しみを相殺して余りある豊かな感動を与えてくれます。
是非、次の高みを目指して充実した人生をお送り下さい。

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