
寝具(Singu) Ver1.01
管理人はかつてスーパーで寝具を担当していました。
このコ−ナ−は当時寝具について書いたものです。
(1)快適な眠りの条件(寝床内気候)
- ☆温度☆
- 就寝して20分後の寝床内の快適な温度は33℃前後です。
- 初め室温と同じ位の温度の寝具は人の体温で温まります。
- 布団の役割は人から発せられる熱をほどほどに放散し、寝床
- 内をほど良い温度にキ−プすることです。
- ☆湿度☆
- 40〜60%がもっとも心地よい状態とされています。
- 季節等そのときの条件にあわせ寝具の組み合わせをかえる
- ことで寝床内気候を快適に保ち安眠・快眠を得ましょう!
- (2)素材別の特徴
- 掛布団に求められる条件としては保温性・吸湿放湿性・ドレ−プ
- 性(体にフィットする)などがあります。
- 中綿に使われている素材は羽毛・羊毛・合繊・綿などがあり、上
- 記の条件を特に良く満たすのは羽毛です。
- ☆羽毛☆
- 羽毛布団に使われるのはアヒル(ダック)やガチョウ(グ−ス)
- 等の水鳥から採れるダウン(胸のあたりにはえるフワフワした
- 毛)やスモ−ルフェザ−(腹のあたりに密生する小羽根)でこれ
- を混合して用います。
- ダウンの混合率が50%以上のものを羽毛布団、それ以下のもの
- を羽根布団といいます。
- ダウンの方が保温性が高くダウンの混合率が高いほど高価になっ
- ていきます。
- 布団の保温力は素材がどれだけ空気を含むかにより決まります。
- 素材が含んだ空気の層が厚いほど体温を良く保持し温まります。
- 羽毛は特に良く空気を含みます。
- また羽毛の中でもダックよりグ−スの方が、グ−スでも寒い地方
- (ポ−ランドやハンガリ−など)で採れたより大きく発達したも
- のの方が毛が大きく良くふくらみ保温力が増します。
- また、空気層を通って湿気も放散するのでいつもさわやかです。
- <羽毛の良さを生かすために>
- 羽毛布団を使うときは出来るだけ体に密着させ、あいだに毛布
- などを入れないようにしましょう。(体温が羽毛に伝わらないの
- で十分にあたたまりません)また、寒いときは羽毛の上からあま
- り重くないもの(綿毛布や肌掛布団など)を掛けて下さい。重い
- 物を掛けてしまうと肝心の空気の層がつぶれてしまいやはり十分
- 羽毛の良さを生かせません。
- 注意する点として羽毛は側生地に針の穴があいても中から出てし
- まいます。くれぐれもカバ−をピンで固定しないように...。
- ☆羊毛☆
- 羊毛は吸湿発散性に優れまた、全容量の60%も空気を保持出来
- るので保温性にも優れます。
- その吸湿・透過性の高さは敷布団にも適しています。
- ただ掛けるにはその重さが気になるためより軽い合繊のわたとブ
- レンドされた羊毛混の布団が多く出回っています。
- また敷布団にした場合圧力によりへたりやすい欠点があります。
- ☆合繊☆
- 主流はポリエステルわたで、軽く弾力があります。ただし吸湿性
- に乏しく敷布団に向きません。(湿気を吸わないのであまり干さ
- なくてもいいのですが)
- 天然素材でないのでダニがつきにくくアレルギ−の方にはおすす
- めです。(デュポン社のわたなどは保温力もかなりあるそうです)
- ☆綿わた☆
- 弾力性・保温性・吸湿性に優れますが湿気を発散しにくいためこ
- まめに干す必要があります。(天日に干した綿布団の気持ちよさは
- 格別ですが...。)重さもあります。
- (3)お手入れ
- ☆干し方☆
- 天日干しは素材によって干す時間が違います。
- <目安>
- 羽毛・羊毛 午前中1〜2時間(風通し可)
- 合繊 1時間位
- 綿わた 3時間位
- 干したあとは軽くたたき、ほこりを払います。(強くたたくと繊
- 維が傷つく、ダニが中に入り込んでしまう。)
- そのあと掃除機をかけてダニなどを取ります。
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