この本は何年も前から「いつかやりたいなあ」とずっと温めてきたお話で、でも
機会がなくもう諦めて切り離そうか、と思っていたギリギリの所だったので形に
出来て良かったです。お陰で非常に思い入れ深い一冊になりました。
エッチもさる事ながら今回はお話もちゃんと描きたくなっちゃって、ページ数も
ちょっと増やしました。それでいつものようにページを一から順番に、ではなく
お話のパートとエッチなパートを切り分けて気分で交互に描き進めていったので
すが、しかしそれが災いして「このお話の中にどうやってエッチを組み込もう?」
と両者の融合に悩んでつっかえたり…「魔女とはいえ大気圏でやおら脱ぎ
出すのも変すぎるしなあ、どうしよう?」なんつって(笑)。
これはエイラの回想、という手段で違和感なく流れが出来たのですが、そんな
お話とエッチという両者にあるギャップもまた楽しんで頂ければと思います。
前半でサーニャが失速してエイラと手を取り合ったり、エイラがピンチに
追い込まれるくだりなどはプロットの時点ではもうちょっと大人しかったのですが、
ネームの段階で「せっかくだからもっと盛り上げよう」と熱が入ってきて、必要な絵と
言葉を組んでは崩し、組んでは崩しとやってるうちに練り込まれて後から進歩した
部分が沢山あって。サーニャの嬉し泣きがするっと出てきた時は我ながら
「これだ!」なんて思ったり。
そうやって途中、何度も何度もつまずきました。でも時間は掛かったけどしぶとく
粘って、最終的に自分の予想以上のものが出てきた感があって、
完成した時は嬉しかったです。
…余談ですが絵や言葉の節々に、原作に対するいわゆる小ネタが色々仕込んで
あるのでその辺も探してみると楽しいかもしれません。
あとタイトルロゴにここまで凝ったのも初めてかも?金色って今まであんま意識して
使った事なかったなあなんて思いつつ、文字で人目を惹きたいと思ったので
今までよりじっくり丁寧に作り込みました。フォントはサ〇ダーフォース、
これは完全に趣味ですね(笑)。
おまけ、↓没表紙
こっちが正しく表紙でしょうがァーーッ!という声も聞こえてきそうですが、
今回はお話もありますよーってのを表紙で知らせたかったってのと、
以前描いた本の表紙とあんま変わり映えしないなーと思ったので
実際に使ったのは↑の地球バックの方になりました。
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