22代目TOP絵 一粒の予感

2021年、春の季節絵。

…早かった桜を落とす花散らしの風が吹いた後。
葉桜も終わり目に眩しい新緑の、そのずっとずっと風下に、
雨風に耐えたそれは残っていた。

「あー!」と声を上げ、手を伸ばせば今にも届きそうな、一房の小さな幸せを
見つけた君。桜の花に心躍るのは日本人だからなのか、それとも何か
別の理由があったりするのか。

…何にせよ、長い冬をじっと耐えて乗り越えたそれはまるで
こっちの事を待っていたかのようで、ただの桜よりずっとずっと
特別なもののように思えた。
そして、何より新しいシーズンの始まりを思わせた。

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