最終日






さて旅も最終日ですが、ぼくはキアズマの最上階に行けたらな、くらいな要望しかない。
だいたい最近の旅の最終日は気力が切れて、早く帰りたいとそればかりになってしまう。
なのでこの日は連れ合いにアイデアを募りました。

まずは空港行きバスの時刻表をチェックしたあと、港にあるマーケットに行きました。
8時半頃でしたが丁度店が開き始めたところでした。いくつか土産物屋をまわりますが、
結果的にほとんどのものはほぼ同額で空港の免税品店においてありました。



続いてオールド・マーケットホールへ。こちらは9時の段階で開いている店はちらほら。
次に連れ合いが目をつけたのはクルーズ。1時間半ほどで主な観光スポットをまわる
船が出ています。しかし始発は10時半から。さすがに待てないので却下。



次案は本屋にムーミンの本を探しに行くというもの。本屋ならアカデミア書店でしょう。
10年ぶりに入ったそこはやはり美しかった。天井に切り込まれたトップライトは
かなり大きいはずですが、違和感がない。そして柱がない。アトリエと同様なロングスパン。



ここで美術館が開く時間になったので、キアズマに向かいます。ここも10年ぶり。
改装されたとガイドブックにありましたが、違いはわかりませんでした。
前回見逃した最上階だけ見られればと思っていましたが、共通チケットしかないので全体をまわる。

最上階から展示を見ながら降りていきますが、いちばん上の緩いヴォールトは良かった。
そのスタッコのようなざらついた質感の陰影のグラデーションがなんとも言えません。
動線まわりのスロープや螺旋階段はことごとく絵になってるし、さすがだわスティーブン・ホール。





今回、企画展の一部でロバート・メイプルソープがピックアップされていましたが、
連れ合いには生理的に無理なようでした。まあ、そうだろうなあ。

その後、キアズマから見えていたヘルシンキ・ミュージックセンターを見に行きました。
2011年竣工。キアズマからフィンランディアにかけては近年建設ラッシュとなっている様子。



駅まで戻ったところで、Robert’sでお茶したいというリクエストが。が、見当たるのは
オープンテラスの席ばかりで、大回りして中央バスターミナル隣のカンピ店に向かう。
途中で前回の宿だったスカンディック・シモンケンタを発見。こんなところだったか?

ロバーツが入るビルにはアアルトの把手とアアルトのトップライトが設けられていましたが
名称は不明。ぼくはコーヒーとラズベリーのデニッシュを頼みました。
ここを出たのが12時半過ぎ。17:50発の飛行機にはまだ早いが、もういいや。

で、ホテルに戻って預けていた荷物を引き取り、空港へ。
が、このバスが往路を超える激混みで、空港まで辿りつけたのは奇跡のようでした。

その後も妙な座席指定やら、眠れないやらで神経質になったりしましたが、
飛行時間9時間半で無事帰着しました。日本は暑かったけど安心したのか爆睡した次第。





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