2日目






朝食は6時半からでビュッフェ、料金に含まれています。ちなみにwi-fiも無料。
フィンランドの料理には概してハズレがなく美味しい。特に朝食のチーズケーキなどが絶品。

ICはトゥルク行きが9:02発。少しのんびりしてヘルシンキ駅構内を散策したりします。
列車は2階建てで景色はいいものの、スーツケースを置く場所がないのが困る。
車内は清潔で静寂。新幹線並み。

トゥルクには11時着。フィンランド第3の都市だというのに駅前には何もない。
途方に暮れ、とりあえずバスのルートマップを見つけ、ターミナルらしき方向へ歩く。
果たしてそこにあったのは高速バスターミナルでしたが、時刻表は確認できた。

しかし目当ての墓地礼拝堂行きの12番バスは見当たらず。すると近くにいたおじさまが61番バス
でも行けると言う。ありがたくアドバイスに従うも、61番の運転手にはマーケットで9番に
乗り換えろと言われる。9番の運転手に降車場所を教えてもらい、なんとか礼拝堂到着。

このとき12:20頃。墓地内を歩いて行くと程なくして礼拝堂の裏面が見えてきます。
十字架の通路をくぐり、玄関へまわってなかへ入ると、別世界が待ち構えていました。



建築家のエリック・ブリュグマンは聞いたことがありませんでしたが、アアルトと同年代の
作家だそうな。しかしこれが1941年の竣工だというから恐れ入る。後期モダニズムの
教会建築として、コルビュジェのロンシャンの教会と双璧をなすのではないか。14年も早く。

左右対象は大胆に放棄され、右側壁が大きなはめ殺し窓になることで、閉鎖性もなくなり
視線はきれいに整備された墓地の森へ吸い込まれていきます。要所で使われる装飾金属は真鍮。
照明や把手はもちろん、床に開けられた通風用の穴にまで徹底されています。



他にも講壇の寄木細工やガラス扉の植物をモチーフとした金属彫刻など、見てると気が遠くなる。
アスプルンドの森の火葬場もほぼ同時期の作品ですが、北欧の人はこういうのやらせたら
本当にうまい。最初に通った通路が霊柩車の車寄せだったように機能的である点も同様。





9番のバスでマーケットまで戻ったところで昼食を取ることに。情報はありませんでしたが
ムーミンママの看板が出ている店に入りました。メニューもよくわからないのでランチコース
を2つ。大きめのプレート2皿にサラダバーがついてきました。独特な味でしたが美味しかった。

ナーンタリへ行く6、7番のバスはマーケット発だということがわかったので、駅まで
コインロッカーに預けたスーツケースを取りに行って戻ります。片道10数分くらい。
その前にアアルトによるトゥルン・サノマ新聞社も見ましたが、こちらは期待はずれ。色がね。



ここからナーンタリまでのバスの途中にこの日の宿のナーンタリ・スパ・ホテルがあります。
そこまで40分位。16時前にチェックインを済ませた頃にはほとんど力尽きていました。
ムーミン・ストーリー・ルームという特別室だったので写真は撮りましたが倒れこむように就寝。







next

back