3日目






この日の朝も早い。4:40には下車する予定です。
結局ぼくはまともに眠った記憶がなく、ほぼ徹夜状態。
飛行機のビジネスクラスみたい、なんて嘘っぱちでした。
この日の朝に初めて下痢を発症。後々問題になってゆきます。

列車は1時間ほど遅れてMughal Sarai駅に到着。
ここからバラナシまでマイクロバスで約1時間でした。
バラナシに着いてもガートから離れているのでどうも雰囲気にピンと来ない。
ただ道はひどく荒れていました。あといろんな動物が登場する。
ラクダに始まって、犬、牛、猿、ヤギ、豚などなど。普通に路上に点在しています。

まずは各自のホテルへ。庭の広い優雅な宿でした。ここで遅い朝食をとります。無料。
内容はビュッフェだったので、特筆するものではなし。
部屋はバスタブありのダブルベッドルーム。しかしできるのは荷物を置いて着替えるくらい。

身軽な身体で再集合し,向かう先はバラナシ・ヒンドゥー大学。
なかにはヴィシュナワート寺院というものがあります。
履物を脱いで素足での見学になりますが、個人的には引かれるものはなかった。



内覧できないドゥルガー寺院を遠望したあと、インドシルク店へ。



ここもあまり興味を引かれない。玄関あたりをうろついていると、突然の豪雨が。
30分ほどだったかと思いますが、この旅で唯一の雨でした。
連れ合いはまた幾つか買い物をした様子。

そのあとで昼食。前日のものをひとまわり小さくした感じ。
全6皿でしたが、食欲が落ちてきていて半分も食べられませんでした。



次は街を離れてサールナートなる仏跡へ。街はだんだんと落ち着いてゆきます。
遺跡は広い敷地内にぽつんとダメーク・ストゥーパなる仏塔が建っているというもの。



入口近辺で簡単なガイドを受けたあと、フリータイムになります。
が、見られるのは仏塔と奥のフェンス外にいる鹿くらい。



暑いし疲れているのでチャチャッと見て入口近辺の木陰で涼んでいました。



つぎは隣のムルガンダ・クティ寺院へ。ブッダ初転法輪の地。
なぜかガイドが熱心に講話を始めます。ここまでの観光地は入場無料、
ツアー料金に含まれていましたが、ここではドネートしろと言う。
まあ日本円にして30円くらいなのでいいのですが、違和感がありました。
彼らは仏教徒でもないのにブッダを英雄視している感じがしました。
仏教に関しては日本人も素人ではないのですけどね。
内部は戦前の日本人が描いたという壁画があるくらい。
外観は南インドに多いピラミッド状の屋根が興味を引くくらいでした。



その後、日本人女性の名前を冠した仏具用品店へ。
しかし肝心の女性はおらず、インド人による接客が始まります。
数珠がメインのようでしたが興味を引かれず、木製彫刻などを眺めていました。
今回はさすがに連れ合いも購入せず、チャイだけ頂いておいとましました。

バラナシに戻り、今度はリクシャに乗り換えます。
初めてインドの街中に放り出された感じがして気持ちがいい。



ひとがだんだん増えていくなかを歩くのと同じくらいのスピードで進む。



バイクのクラクションに対向するようにリクシャも金属ベルを連打します。まさにカオス。
途中からはリクシャも入れなくなり、そこからは徒歩で進みます。



延々歩いてようやくガートに着いたと思ったら河に降りずに階段を上ります。
そこには特設のステージのようなものがありました。河は見えない。
結構なひとでぎゅう詰めになった会場でようやくパフォーマンスが始まります。
一時流行った韓流スターを思わせる衣装を着た男性らが音楽に合わせ、
火を使ったいろんなパフォーマンスを見せました。プージャーと呼ばれています。
が、個人的な感想を言えば、これはバラナシのイメージとは合わない。
もっと静的なものをイメージしていたのですが裏切られました。残念。

ここからの帰路が大変でした。大勢の観客が一斉に離れ、群衆と化しました。
ガイドは途中からリクシャを拾おうとしていましたがここにも長蛇の列。
仕方なく待って乗りましたが、これが見知らぬリクシャだったらと思うと恐ろしい。
どこに連れて行かれるかわかったものではありませんので。



結局最後までリクシャに乗って、各自のホテルへ到着しました。
夕食はホテルのバイキングとのこと。
高級ホテルと夕食バイキングというのもなんだか変な取り合わせです。
飲み物のセレクトが少なく、カクテルを注文しましたができないという。
ええ、仕方ないなと次候補を検討していたら、今度はできると言ってきました。
なんか英語で理由を話していましたが理解不能。
果たして出てきたものは桃果汁のかわりになんか似たようなものを入れた感じ。ま、いいか。

あとは寝るだけですが、明日の朝も早い。





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