3日目






またも早朝の出発。しかし前夜はまあまあ眠れたので体調は悪くない。
朝食は前日と同じくパンとコーヒー、ジュースと質素なもの。
7:10にリマを発って1時間強で空路クスコへ。機内では母娘の母様と同席。
娘さん22歳なのに母様はおそらくぼくより歳下でびっくり。

リマと違い、クスコでは降雨があるため、建てものにはレンガの勾配屋根が付いています。
これがあるだけでどれだけ雰囲気が良くなるものか。棟には地元のシーサーが飾られています。
クスコでのガイドは日本語ペラペラな現地の方。たくさん記念写真を撮っていただきました。
貸し切りバスはやや小振りなものに。でもこちらの方が居心地は良かった。


空は快晴。高地だというのにさほど寒くはない。気になっていた高山病はとりあえず大丈夫な様子。
空港前で記念撮影をしてから市内観光へ。まずはコリカンチャ、太陽の神殿へ。
カミソリの刃1枚も通さないと言われる緻密な石積みなどを見学。
今は上部はスペインの教会に造りかえられています。移動して12角の石を見学したあと
市の中心部、アルマス広場でしばしのフリータイム。と言われてもすることはさほどない。


ここからバスでさらに高地を目指します。途中、クスコのパノラマやちょっとした遺跡に出会うも
停まることはなく通過。クスコをちゃんと見て回るには数日かかると実感。
次の停車地はアワナ・カンチャ生活博物館。ここで待望のアルパカとご対面。

ここにはアルパカの他にビクーニャ、リャマも飼われています。
牧場の柵内では餌を持ってアルパカと戯れ放題。いや楽しくて時間を忘れました。
アルパカは餌には敏感に反応し、すごい力で草を食いちぎりますが、興味がなくなると
あっちを向いてしまいちょっとつれない。でも体毛のモフモフ感がなんとも気持ちよい。


あまりに興奮したせいか、しまいには高山病の症状らしきものが出てきてしまいました。
そこからは自制。附属する織物店はざっと見渡すだけ。そこからは幾つもの村を抜けて
バスは徐々に高度を下げていきます。村の人々は意外と民族衣装を着ている方が多い。
衣服も建てものも装飾が文化であり生活に潤いをもたらすものだと実感しました。
この日の昼食は車内にておにぎり弁当。久しぶりの日本食がおいしかった。


山腹にちょっとした遺跡があるオリャンタイタンボでバスは終着、ここから高原列車に乗り込みます。
連れ合いがバスに忘れ物をしてしまい、添乗員さんにとってきてもらいました。
ぼくの方は強い日差しに帽子を買おうか迷っていましたが、日本に帰ったらかぶらないだろう
ということで見送り。3時過ぎに乗り込んだ列車はビスタドームというタイプで、
天井が高く、天窓があり景色をパノラマ状に楽しめるものでした。軽食付き。


山間の川沿いに列車は徐々に高度を落としていくのですが、山間はだんだんと狭くなり
山も急峻になっていきます。まさに山奥に向かっていく感じが良かったです。
1時間半ほど列車にゆられて到着したマチュピチュ村はバラックでできた温泉郷のようでした。
列車乗車時にパスポートの提示を求められるので、治安は良いはず。

まずは土産物街を通ってホテルへ。グレードはリマと同じくらい。ベッドが大きいのは嬉しい。
ホテルの名前はインティ・オルキデアス。この日はオプショナルツアーを予約していたので
部屋では簡単に準備だけしてまずはツアー最初の温泉へ。


しかしこの温泉、日本のと違ってぬるく屋外温水プールという感じ。温泉に到達するまでの
坂道は情緒ありますが、温泉では子どもがはしゃぎ回り、湯も濁っているなどあまりお勧め
できるようなものではありませんでした。夕食時間の都合で30分のはずが10分足らずしか
入れなかったのでなおさらです。入っている間、手持ち無沙汰だったので連れ合いと
マッサージをしあったところ、まわりの外国人客が真似をし始めたのが面白かったくらい。

ツアー2つめの夕食は結局同行の他の客と同じ店となりました。
しかし向こうはコース料理など頼んでいるのにこちらはビュッフェ。
ひとり8000円も出してこれはないだろう。そそくさと食べて店を後にしました。
この間、ガイドのサポーターさんがずっと付き添ってくれたので、一応チップを少々。






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