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最近行った、なかなかよい感じのギャラリーを2つご紹介。
ともに展示よりは空間、場所という視点から。

*ROCKET 渋谷区神宮前6-9-6 03-5469-8171 木休

表参道と明治通りの交差点から少し入った住宅地の
裏道のさらに引き込み路に面している、隠れ家的立地。
外側が銀色の金属板でくるまれている、2階建ての小さな建物の
照明が吊された外部通路を奥まで進むと、右側の引き込み扉が開きます。
1階は展示スペースと事務室で、螺旋状の動線に沿って階段を上ると、
段状の床(客席)と傾斜した天井(スクリーン)からなる映写スペース。
2階の床は周囲が部分的に吹き抜けていて、空間は1階と連続しています。
窓はなく、2階のトップライトのみの採光。
そのかわり階段の蹴込が光るなど、照明は凝っています。

小さな敷地を最大限生かした空間は、変化に豊んでいて面白い。
また照明や素材の扱いなどに、今風のセンスが光っています。
2階のスペースはギャラリーの人の視線にさらされることもなく、
ゆっくり座って、まったりできます。
ただ、やや閉塞的な感じと、換気の不足が難点といえばそうか。


*ギャラリー無垢里 渋谷区猿楽町20-4 03-5458-6991 月休

代官山のアドレスと通りをはさんだブロックの小道沿い。
昭和30年代の一軒家を改築したもので、食器や小物などの販売もしています。
販売スペースとしての土間以外の、旧家屋の間仕切をすべて取り払った
一室空間がギャラリーとして利用されています。
天井は外され、梁はむき出しに、床は古材の板張りです。
裏側に小さな庭があって、ガラス障子越しに見る風景は、
まさに「古きよき日本」。

外部に対して適度に開放された空間は、ROCKETと対照的で、
自然と共存してきた日本の伝統が生きており、
ここではゆっくりと時間が流れている感じがします。
また、住宅用に考えられた構造体をギャラリーとして転用しているため、
空間に恣意性が感じられないことも、
居心地のよさにつながっているように思います。


(00/11/07 h.taki)



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