ヘリ・ドノ展




*ヘリ・ドノ展/国際交流基金フォーラム 港区赤坂2-17-22-1F
 001118まで/11:00-19:00/日休/400円

ICCの常設で展示されていた機械仕掛けのガムランの作者の個展。
インドネシアの伝統と、プリミティブなテクノロジーを融合させ、
胸像を多用した独特な雰囲気を持つインスタレーションや
やはり伝統的なモティーフと、落書きアートの手法を
ミックスしたような油絵など20点程度が展示されています。
最近はインドネシア国内の不安定な情勢なども
テーマとして取り入れた展示を制作しています。

この前の宇都宮美術館でのクリシュナ・ムルティの展示と
イメージがかなりダブるのですが、インドネシアの流行なのでしょうか。

テーマは「人間」や「政治」などを感じさせるものが多く、
先に書いたように目新らしさは感じないのですが、
雰囲気を作り出すセンスは卓越しています。
会場構成もうまく、独特の空間ができあがっています。
特に光(もしくは闇)と音(ノイズ)の扱いがうまく、
ガムランやワヤン劇(影絵)の伝統が生きているようです。

今のままでも十分面白いのですが、
この先、どう変わっていくかも興味があります。
伝統というものは現代美術にとってはどんづまりなので、
どこかの段階で変化を余儀なくされるでしょうが、
作者の器用さが正と出るか負と出るか。


(00/11/06 h.taki)



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