gallery houses by architect




建築家が建てた住宅をギャラリーとして使っているというケースを
最近2つほど知り、行ってみました。

ともに発表された写真と実物とのあいだに落差があって
個人的には行ってみて多少失望した部分もあるのですが、
住宅というのはなかなかその空間を体験する機会がもてないものなので、
ここでご紹介してみます。


*中村正義の美術館/神奈川県川崎市麻生区細山7-2-8/044-953-4936
11:00-17:00/月火休(夏冬は長期休館)/500円
小田急読売ランド前駅-京王よみうりランド駅間バス細山下車歩5分
http://www.n-masayoshi.com/

設計者は篠原一男氏。作品名は「直方体の森」で1971年の作です。
氏は住宅を中心に作ってきた人ですが、幾何学的な造形が多く
アバンギャルドな作風で、今や日本建築界の巨匠です。
この住宅を作った頃は「象徴空間」をテーマに掲げていて
軸線を通した対称形のシンボリックな空間が特徴です。

現在も居間の開口の一部が改装されている以外は、いい状態で使われており
この住宅の施主であった美術家の中村正義氏の作品が展示されています。
今は7月2日まで「風景デッサン」展が催されていますが
顔をモチーフにした作品が特徴であるようです。

緑が多く環境がいいので、ただぼんやりとたたずんているのもいいものです。
この美術館は作品を学校へ出前するという試みも行なっています。


*ちめんかのや/東京都中野区江古田4-11-2/03-3386-3910
13:00-17:00 19:00-24:00 (火-土)13:00-17:00(日)
月休(不定休あり)/西武新宿線沼袋駅より歩10分
http://0505.net/cmk

通常は昼はカフェ、夜はバーとして営業していて、
時たま企画展示をするという感じのようです。

今は6月25日まで「第一回アーティストサポートコンペ入選作品展2000」
という展示が催されています。
抽象画を主体とした小規模な作品が10数点。

建物の設計者は斎藤裕氏で1988年の作品です。
「和風」を独特の手法で作り上げる、
今の建築界の流れからはずれた奇抜な作風ゆえに異端の人です。
この建物は一度、地下に下りてからでないと1、2階に到達できない構成と
トップライトの光と唐突に存在する井戸が印象的な地下が面白いです。

この地下がカフェやバーとして使われているのですが、
オーナーの方の趣味なのか家具が東南アジア、インド、アフリカ系と
エスニックなものばかりで、なかなか渋いです。
音楽もその方面のものが流れていて、まったりするにはいい場です。


(00/06/16 h.taki)



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