megadeath/shout!shout!count!




*megadeath/shout!shout!count!宮島達男展/東京オペラシティアートギャラリー
000514まで/月休/12:00-20:00(-21:00金土)/900円

megadeathが圧巻です。
これが日本で見られるというだけでも行く価値があるかもしれません。

巨大なギャラリー空間をフルに生かした展示。
壁面を埋める青いデジタルカウンターは
一見、点光源に見えるほどシャープな光を放っています。
その光が強いだけに、突如訪れる暗闇はインパクトがあります。
そこから光が回復していく様は、夕暮れ時の街のようでもあり、
原爆、空爆、震災等よりの復興の様を思い起こさせました。

以前、フジテレビギャラリーでも展示していたfroating timeは
今回は周囲が薄い幕で覆われ、ほのかな光が静謐な場を作り出していました。
動き回る投影された数字は蛍のようで、前よりずっとよくなっています。
強烈な印象のmegadeathと対比的な情緒ある展示でした。

今回はこれ以外にcounter vioce in milkというパフォーマンスビデオが
出展されているのですが、柿の木プロジェクトなどでも思うのですが
このような数字を使わない作品では宮島さんの持ち味や
能力が生かし切れていない印象を受けます。

最近、同じく植樹のプロジェクトを行なっている人に
建築家の安藤忠雄という人がいます。
氏は4、5年前に東京大学の教授になったあたりから
一般メディアに登場する機会が急激に増え、
同時に書くものでは社会的、道徳的で当り障りのないものばかりとなり
それと氏の毒のある突き放したような建築とのギャップが生じてしまい
そのせいかこのところ、建築においては全く精彩を欠いてしまっている
という状況なのですが、そのあたりが部分的に宮島さんと重なって見えたりします。

美術家が社会的活動をするのは悪いことだとは思いませんが、
あまりそちらに比重を置くと本業(?)の作品の質が落ちかねないので
程々にしておいたほうがいいのではないかというのが、
一鑑賞者としての勝手なrecommendです。
megadeathを見る限りではまだ安心ですが。

宮島さんの展示は谷中のscai the bathhouseでも行なっているようなので
こちらも見てみようかと思っています。

*monism/dualism宮島達男展/scai the bathhouse台東区谷中6-1-23
000415まで/日月祝休/12:00-19:00


(00/03/06 h.taki)



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