REAL/LIFE




*REAL/LIFE New British Art /東京都現代美術館
-981213/10:00-18:00(-21:00 金)/月休/700円

なかなか面白かったです。

12人のイギリス若手作家の展示。
うち8人を女性が占めています。

映像を用いた作品が多いですが、全体にバラエティーに富んでいて
展示空間の作り方もうまく、飽きさせません。

なかで私が気に入ったのは以下のあたりの作品でした。

Georgina Starr/足で蹴って進む大きな自動車の模型に作者が乗って
「お出かけ」する様子を撮影したビデオ。
やっている作者が楽しそうで、ユーモアのセンスはいかにもイギリス的。
一方で自動車が今や機能を越えてファッションとしての
存在になっていること示唆している部分もあるかもしれない。

Mona Hatoum/X字型に並べられた黒い多段ベッドのような構造体。
作者はパレスチナ人とのことですが、私にはユダヤ的な造形にも
映りました。その痛々しく感じる形式性にはひかれるものがあります。
イギリスが関与しながら結局放り出してしまったパレスチナ問題が
今だに解決されていない現実を突きつけているような
感じも受けました。

Ceal Floyer/プロジェクターの光で作られた液体の飛沫。
あたかも光っているように見える天井吊の電球。
ともに光の置換によるちょっとしたトリックで、
とても簡単な仕掛けですが、小さな発見やユーモアが
ささやかな幸福を感じさせてくれる作品です。

Sam Taylor-Wood/レストラン内部の全景の映像の左右に、その一部である
男女カップルの表情、仕草をクローズアップした映像を並置。
サラウンドスピーカーによる臨場感と、光景を淡々と流すビデオの感じが
今の時代にあっているような感じがして、気に入りました。
また、全体のイメージと細部に見ていった現象が必ずしも一致しない
というあたりは共感しましたし、それは案外現在において重要な
視点なのかもしれないと感じました。

他の出展者は以下の通り。
Sarah Lucas,Anya Gallaccio,Rachel Whiteread,Gary Hume,
Mat Collishaw,Gillian Wearing,Douglas Gordon,Willie Doherty


(98/10/26 h.taki)




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