藤本壮介展 未来の未来




*藤本壮介展 未来の未来/ギャラリー間
 150613まで/11:00−18:00/月祝休、0R0012655 503休/無料

先に書店にてこの展示のカタログ本を見ていて好印象ではありました。実現した建築と
アンビルトなプロジェクトがフラットに並べられていてその境界が限りなく曖昧になっている。

一方、展示の方は小さな模型がメインとなっていて、取り上げるプロジェクトも書籍と異なる。
おそらく3次元的に見えるものが優先され、解説はあるが名前の無いような模型も多い。
建築なのかオブジェなのか、そういう境界を取り払い、上階の展示ではレディメイドの作品に至る。

なんというか自由に頭をフル回転させてブレーン・ストーミングした結果のような展示。
今、全ての建築家がここまで頭を柔らかくしてからプロジェクトに当たれば、
たぶん日本の建築家のレベルはぐんと伸びるだろうと思います。

全ての模型にオリジナリティがあるわけではなく、そこにはこだわらずあっさりと表現している。
それは数多くのプロジェクトを強度を落とすことなく実現化した藤本さんだからできた。

ぼくも学生時代、レディメイドの模型を提出したことがありますが、当時は思い切りが必要で
担当教授を説得する能力が求められましたが、結局最低点しか得ることができませんでした。

これからのひとは藤本さんが切り開いたこの新たな地平から飛躍していってもらいたい。

未来において、世界を規定するのはただ「断片」である。強い幾何学ではなく、遺伝子のような
断片の再発明が未来である。だから未来都市に姿は無い。ただ断片のみがある。(藤本壮介)


(15/05/03 h.taki)



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