網戸




先日のASJ主催の講演会で、建築のバッファーゾーンについてのお話があり、
北海道の玄関風除室やグレーチングの日除けなどが例として挙げられていました。

しかしもっと単純で、日本で進化したものがあります。それが網戸です。
通気によって住宅内外の温熱環境を調整していく。
最近はロール網戸やアコーディオン網戸など見た目がスッキリしたものも出てきています。

昨日取り上げた住宅はリビングと道路が連続するような開口がありますが、まず使われない。
ここに網戸があるとまだ可能性は出てきます。完全にではないですが視線や侵入を防ぐ。
もちろんヤブ蚊の侵入を防ぎながら、通気をとるという本来の機能もあります。

建築家による住宅は開口部の大きさがイレギュラーなので網戸が取り付けづらく、
かわりに換気扇による常時換気と空調機で室内環境をコントロールしている例が多い。
見た目が気に入らなく、撮影時は網戸を外すよう指示する建築家もいます。

最近は道路面に窓のない住宅が増えているように思います。
法規的には居室に採光があればOKなので可能ではあるのですが、通気面が弱くなる。

四季の温熱変化の激しい日本では真夏や冬に窓を開け放つのは現実的ではないですが、
逆に春や秋の気持ちのいい風はできるだけ室内に取り込みたいと個人的には思っています。
せっかく大気汚染の少ない国に住んでいるのですし。


(14/12/29 h.taki)



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