ロシア・アヴァンギャルドの評価




小説家や作曲家は言うまでもなく、優れた映画監督まで輩出したロシア、旧ソ連。
しかし現代美術や現代建築となると1920年代のロシア・アヴァンギャルドを最後に
全くと言っていいほど人材が育っていません。

美術や建築は形が明快なだけ当局に目をつけられやすく、スターリンに潰されて
西洋のモダニズム−ポストモダニズムという流れを市民が体験できておらず、
社会のニーズもなければ評価する批評家もいないというのが現状なのか。

建築に関して言うと、恐らく国内唯一のヒーローはメーリニコフ。
ロシア語版のwikiにて幾人かの建築家を引いてみたのですが、
タトリンの記述はわずか、コールハースが着目したレオニドフは
それなりの記述はあるも、唯一の実作であるサナトリウムの
外部階段の画像にたどりりつくまででも結構かかりました。

一方、メーリニコフは幼少期からの肖像はあるは各作品ごとに項目はあるは。
メーニコフ自邸の項目には映像も掲載されています。
ロシア・アヴァンギャルドとしては一風変わったこの建物は
跡取りの画家の息子が亡くなり、取り壊しの危機にあるそうで
その辺りを扱っていると思われるビデオも掲載されています。

古典と構成主義、SF的記号などが混然となったこの住宅の映像は
まるでタルコフスキーの映画のワンシーンのようでした。
6角形の窓が整然と並ぶ外観は時代が今、ようやく追いついた感じすら受けます。

場所も55° 44′ 53.04″ N, 37° 35′ 22.01″ Eと特定されています。
モスクワに行く機会があったら是非とも訪ねたい。


(13/09/23 h.taki)



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