中国現代美術展




中国現代美術展@ワタリウム。

久々に行くワタリウム美術館はやはり、いい。
変形した小さな敷地にもかかわらず
エレベーターを中央にもってくることによって
吹き抜けをからめて、複雑で変化のある展示空間を作り出しています。
受付の人も陽気で気持ちいいし、
テーブルがあってお茶のサービス(ジャスミン茶?)、など
気が利いてますね。

展示のほうでは、私は林 天苗をcheck。
出産のため身体の自由が利かず、外出のできない時期に
身の回りのもの、スプーン、フォーク、皿、鍋、瓶…etcに
細い糸をぐるぐる巻きつけて作った
数百の白いオブジェがずらりと並んでいます。
糸の巻きかたがとても丹念で美しく、
ものが日用品であるところから、ユーモラスな感じも受けます。
と同時に、とても変質狂的で、草間弥生の網目作品や
岩井俊二の「undo」なんかを彷彿させます。
女性的な感じの作品ですが、多義的で面白いと思いました。

その他の作家については
高 波が対象となる個人を無視した(?)扮装、加工をしたポートレートを
展示していて、案外これは今までなかったかもしれません。
いいか、わるいかは別として。

展示全体で見ると各作家の範囲がオーバーラップしていて
そこに、みんなでこの展示を作り上げるといった思いが見えて
微笑ましく思いました。
少し思ったのは、ここは複数回の入場が可能なのですが、
それならば期間中、少しずつ変化するような展示があっても
面白かったかもしれません。



(97/04/10 h.taki)




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