フランシス・ベーコン展




*フランシス・ベーコン展/東京国立近代美術館
 130526まで/月休、5月7日休/10:00-17:00(-20:00金)/1500円

1992年に没した画家、フランシス・ベーコンの作品が30数点展示されています。

とてもカテゴライズに困る作家。表現主義、キュビズム、シュルレアリズムの
それぞれの要素が見られますが、そのどれにも属していません。
世代的にはウィレム・デ・クーニングやジャクソン・ポロックと近く、
ぼくは前者と近い作風と思っていましたが、実際は随分異なっていました。

なにより違うのは、彼らが近代美術にカテゴライズされるのに対し、
ベーコンは現代美術として認められているという点。
おそらく現代美術家としては最年長でしょう。ウォーホルより19歳も年上です。

その作風は、写真を参照したものが多いせいかドライで映像的。
映画監督のデヴィッド・リンチが影響を受けたとされ、イメージが近似しています。
岩明均による漫画、寄生獣もその影響下にあるかもしれません。

一気に描かれた線を見ていると、センスが卓越していることはわかります。
彼はその優れた描写力で主に肉体をモチーフにそれを自在に編集し、
次々と見たこともないものを生み出します。

いったい彼の頭の中はどうなっているのか。
その半生を描いた映画では半ば狂人として描かれていたように記憶していますが、
案外その肖像は的確だったのかもしれません。そう、明晰なる狂人。

(13/04/19 h.taki)



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