電車男




あのオタク、アキバ、掲示板に光を当てたTVドラマ放映から7年が経ちます。
これがきっかけになり、オタクがひとつのマーケットとして意識され、
ひいてはAKB48のような怪物的商品までが生み出されました。

しかし秋葉原にはこの間、ひとつの闇がありました。
秋葉原通り魔事件です。
ドラマ放映の約3年後に発生しました。

被告は当時25歳の男性。一方、電車男の主人公の設定は23歳。
3年後の犯行を考えるとほぼ重なっています。
そしてドラマで主役を演じる伊藤淳史が眼鏡をかけたその姿、表情は
今あらためて見直すと、通り魔の被告とそっくりです。

ドラマでは主人公は掲示板の住民に背中を押され助言を受けて、
高嶺の花と思われた女性と結びつき、ハッピーエンドを迎えます。
しかしこのドラマは掲示板のポジティブな発言のみを抽出してつくられていて、
実際の掲示板の様相とはおそらく異なるものです。

一方被告は事件の1年前、掲示板の投稿者と面会するための旅行と面会を繰り返しながら、
その後、掲示板を成りすましで荒らされ、掲示板荒らしが去って孤独を感じ、
ついには通り魔事件を起こしてしまいます。

被告はドラマなどの影響から、掲示板に過度の期待を抱いていたのではなかろうか。
その期待を裏切られて、ドラマ放映後、急速に華やかになった秋葉原という存在から
拒否されたように感じ、殺意を抱いたのかもしれません。


(12/09/19 h.taki)



back