ドイツビデオアートの30年




「ドイツビデオアートの30年」原美術館

ビデオ映像を用いた展示は、見るのに時間がかかるものが多いので敬遠しがち。
それでも強いて今まで印象に残ったものを挙げるとすれば、
Bill Violla「stopping mind」とBruce Nauman 「no no no」くらいでしょうか。
映像とリアルな世界の境目を崩したり、映像を体感させたりするのが好みです。

今回の展示であれば
・Anna Anders : 美術館の監視員を映像にとって流している。
         監視員の監視カメラのような動きがユーモラス。
         見られるべきでない人が見られる逆転。しかもナンセンス。
・Jeffrey Show:モニターの前に設定された道に沿ってビデオ画像に近づくと
         モニターの画像もリアルタイムに近づいてくる。
         いわば加速装置。部屋全体を画像にして体験したい。
・作者失念   :2台のビデオカメラと各々に接続された2台のモニター。
         1台のビデオカメラがもう片方のビデオカメラを、
         そのビデオカメラは最初のビデオカメラのビデオ映像を撮影。
         ぱっと見、どうなっているのかわからず、知恵の輪の様な展示。
 といったあたりが気に入りました。

ビデオという手法によるくくりかたなので、
年代もポイントを置いているところもバラバラ。
なので総体としてなにも提起しない展示なのですが、
かえって気軽に楽しめるところはあるかもしれません。



(97/05/05 h.taki)




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