西洋と日本




昔、中国に旅行に行ったとき、宿で何気なく映画を見ていたのですが、何か違和感を覚えました。
それからその映画が日本映画の吹き替え版だとわかるまでさほど時間はかかりませんでした。
知っている役者はいませんでしたが、たぶん八つ墓村シリーズです。
時代設定が戦時中なので、セットや衣装などは中国のものとさほど違いはありません。

なぜ気づいたかと言うと、映像自体が静かで間を大切にしているところ。
中国と日本でさえ明確な文化の違いを感じるのだから、西洋と日本となるとその差は大きい。

よく言われるのは、西洋-日本の対比として、立体的-平面的、豪華絢爛-侘び寂び、肉食系-草食系。
自転車であればカンパニョロ-サンツアー、建築で言えばコルビュジェ-丹下健三、ミース-妹島和世。

さて、フェギュアスケートは西洋発祥のスポーツです。
日本勢は身体の軽さを武器にかなり強くなりましたが、昨日は欧米選手に完敗しました。
これは西洋的基準で採点がなされているためだと言えるかもしれません。

戦略を立て、音楽や観客まで巻き込んで豪快に演技する肉食系西欧選手に対し、
日本選手はいかにもきゃしゃで不器用で繊細。
いつまでもトリプルアクセルにこだわる浅田選手などは、自分不器用ですからというセリフをはく高倉健のようです。
比べて、金メダルを取った荒川選手は体格に恵まれたことにより安定感がある演技ができて、
それが西欧の評価につながったのだと思います。彼女は日本人だけど肉食系。

なにも選手はみんな肉食系になれと言っているのではありません。
浅田選手が草食系でいくなら、まだまだ先はあると思います。
やるからにはとことん突き詰めてほしいです。
ただ、それはおそらくトリプルアクセルだけじゃあない。

(12/02/13 h.taki)



back