上流?




ブログでマクドナルドの話を書くと、そんなところに行くイメージではないとか、
AKB48の記事が意外だったとかコメントを頂いたりして、
お二方とも面識はあるのに、実際そんなイメージに見られているのかと不思議に思ったりします。

ぼくは中流家庭育ちの中流人間です。
フレンチレストランとか行きはじめたのは40越えてからですし、
自宅を建てたのは祖母の家の相続に絡んで、たまたまのタイミングでした。
なにより自分や自分の親には上流のオーラがないと思うのですが。

そんなぼくが、ああこのひとはマクドナルドなど一生行かないのだろうなと、
思った施主候補がいました。
もう10年以上前、当方のHPのm社社員寮の写真を見て設計の打診をされました。
ぼくとしては満足な設計ができた仕事ではなかったので、認識にずれがあるのを
最初から感じながらも、まず先方の事務所にて面談を受けました。
候補としている設計者は複数いてコンペ形式にしたいらしい。
参加料として10万円を頂きました。

この依頼者、誰でも知っている若手タレントの撮影をするカメラマンでした。
オフィスは六本木のマンションの1室をセルフリノベーションしてあって、
壁床天井はすべて白に塗られており、センスの良さを感じました。
ソファにはラブラドールレトリバーが寝そべっていて、微動だにしない。
話を進めていくとハイソな雰囲気がぷんぷんして緊張しました。
事務所をシェアしている奥様もスタイリストで有名な方だそうです。
この方は一切笑わない。緊張に拍車がかかります。

打ち合わせを終えて、ほっと脱力しました。疲れたのなんの。
まあこれは縁がないだろうと思いましたが、案の定コンペでは落ち、
いかにもセンスがよく、上流に好まれそうなデザインをする建築家が選ばれました。
まあそうなるだろうなあ、というかんじ。

あの自分を緊張させた上流のオーラというのは、後天的に身に付くものなのだろうか?
なんとなく幼児期の環境が大きく影響している気がしてなりません。

(11/06/06 h.taki)



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