ハレの場




昨日は連れの誕生日で、普段絶対行かないようなフレンチで食事してきました。
連れぶんの食事代とプレゼント代で安いロードバイクを1台買えますが、
まあこれは年に1回のことなので、割り切って出費してます。歳も歳ですし。
しかし感想は…疲れました。長時間に及ぶ食料の大量摂取、及び場に対する気疲れ。
プレゼントを気に入ってくれるかという不安も感じたりして。
多額のお金を払って疲れるのもどうかなあと思ったのですが。

基本的にこういうハレの場というのは結婚式と同じで、女性のためにあるという感じがします。
ぼくはものづくりが好きなので、当日はアイデアをひねった笑えるような小ネタも用意するのですが、
やはりフォーマルなイベントは欠かせない。
なんでしょう、「せっかくだから、記念に残るようなことを」という心理ですかね。

建築だと家は3回立て直してようやく納得できるものがつくれる、という格言のようなものがありましたが
今は3回は無理だとしても、一生に一回、一国一城の主というのは「せっかく一度きりの人生」
やってみたいという方は多いようです。
しかし建築家と家を建てるというのは大変な労力を必要とします。
それは服をオーダーするのと例えるとわかりやすい。

既製品の服であれば「これしかありません」というカタログがあって、制約のなかで
最上のものを選択し簡単ですが、「何でもできます」と言われるとかえって戸惑うものです。
考えに考えて案を出しても「コストがちょっと…」と言われてあきらめたり。
とにかくやりたいことを整理してその優先順位をつけていく、そしてその場その場で
判断を繰り返していくというのは思いのほか大変な行為です。

住まいづくりで、なんで大きなお金を払って、こんな苦労をしなければならないのか。
そう思うことが多いだろうことは、今回の食事で実感できたような気がしました。
でもこれは貴重な経験としてその後の人生の糧になると思います。

ハレの場というのはなにも楽しいことばかりではない。
結婚式が終わって倒れ込む新郎新婦も多いでしょう。
でもそんなものです。疲労感も含めていい思い出になるのでしょうね。

(06/05/21 h.taki)



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