レビューを書く理由




なぜ自分はこんな誰が見ているかもわからない
レビューを続けているのか。

展示の前に立って自分の感覚と思考をフリーの状態にして、
どこまでどうまわるのかの計測記録を
とっているようなものですね。
それをどんどんストックしておいて、
変化が現われたとき、
もしくはがんとして動かなかったとき、
それが自分の人生になっていると思います。

それはもともと閉鎖した回路なので、外にさらす必要はないのですが、
やはり人間、全く閉じた状態では生きて行けないようです。
やっぱりこのレビューを見て、興味を持って展示を
見に行くひとがいたら嬉しく思います。
ただ、それで違った考えや感想を持ってもらって
構わないのですが、自分の計測記録は変えません。

自由に思考や感想をアウトプットできるという状態(世界)は
とても幸せだと思います。
何千万、何億の値段がつく展示の前で「これ、いいね」とか
「微妙」とか「イマイチ」とか。
美術はもともとそうした様々な声に柔軟に対応できるであろう
性質である上、自分が美術というジャンルに、
社会的に何ら関わりを持っていないということも大きいでしょう。
この先、美術作家にも美術に関する文筆業にも学芸員にも
なるつもりはありません。

(06/01/26 h.taki)



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