スケッチ・オブ・フランク・ゲーリー




*スケッチ・オブ・フランク・ゲーリー/bunkamuraル・シネマ
 上映中/1800円

初日に見に行ってきました。

現役の建築家の創作を追ったドキュメンタリー。
生前の建築家が映画に残るというのはこれが初めてかも。
安藤忠雄さんはテレビでは随分取り上げられていますが、映画はないですね。
映像も音声、音楽もきっちり「映画」になっていて、カーンの映画とは比べるまでもありません。

自分にとっての建築家アイドルは象設計集団に始まり、ゲーリーで終わっています。魚つながり?
カオスに始まり途中秩序を追って、最後にカオスに戻るという流れ。
段ボール家具のレプリカを自作したくらい、ゲーリーの特に初期の作品は好きです。

一瞬だけ見えるスピラー邸の吹き抜け見上げと、ゲーリー自邸に人物が入っている絵に感動。
ゲーリー自邸の内部は大きい!傾いたキューブの迫力はすごいでしょうね。
ほとんどバラックなオニールの納屋もよかったです。アルテ・ポーヴェラ?
いちばん見たくなったのはドイツ銀行。なかに入れるのかどうかは知りませんが。

創作面では共感できる点が意外と多く、建物の善し悪しは施主が左右する、
建築は時間がかかるので竣工時は嫌になっていることもあるが、
1年点検で見に行くとたいがい好きになっていく、
建築は建築家の子供のようなものである、などなど。

技術面では模型をPCでスキャンして図面に落とすという手法がすごい。
聞いたことはありましたが、実際の制作過程を見ると驚きます。
申請以外はペーパーレスとのこと。そこまで進んでいるのですね。

全体的に妙に伝説化することなく、等身大の建築家を描いていて好ましく思いました。


(07/06/02 h.taki)




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