シュテファン・バルケンホール




*シュテファン・バルケンホール/東京オペラシティアートギャラリー
 051225まで/11:00-19:00(-20:00金土)/月休/800円

木彫による大小人物像とレリーフによる風景、人物作品が主です。
レリーフというものは、小学生のころに学校で人物像を彫った覚えがありますが
展示としては初めて見るのかもしれません。

木彫、レリーフともに彩色され、その点で舟越桂の彫像との類似を想起しますが、
舟越がモティーフを神秘的にアレンジしたのに対して、
バルケンホールは漫画的でポップな感じをかもしだしています。
ユーモラスなその雰囲気は、動物や動物と人物を合体させた木彫に、
より際立って見えてきます。

造形は漫画的になるものの、荒削りのなかで生物の骨格を的確に再現する腕は
さすがプロだと思わせるものでした。
一方、風景画のレリーフなどには意図的と思われる拙さがあって、
これはどう受け取っていいものか、とまどいもありました。

この作家の木彫の特徴として、大きな土台とその上の像が一体化している
という点が挙げられるでしょう。
土台の系に比べてかなり小さな像は、木材の膨大な量の削り取りの残余なのです。
そう考えると、像のネガとしての空間が見えてくるようで、
その点ではジャコメッティの彫刻と通じるところがあるかもしれません。

彩色されたレリーフは絵画的彫刻とでもいうか、今まで見たことがなかったもので
どこかぎこちないけれど、評価に値するものでしょうか。


(05/10/30 h.taki)



back