アメリカ




*アメリカ ホイットニー美術館コレクション/府中市美術館
 051002まで/10:00-17:00/月休(0919、0926開)0920閉/800円

アメリカの現代美術を振り返る、オーソドクスなセレクトの企画です。
展示数46点で気楽に見れるし、さすがホイットニーだけあってグレードの高いものが多い。

府中市美術館は初めて行きました。
こぢんまりしたスケールはいいのですが、
美術館の外観に、一時、磯崎氏が使っていたクロソイド曲線が用いられているものの
内部でそれがほとんど生かされていないとか、
美術館に付属している牛島憲之記念館というスペースだけ、
妙にインテリアにこっていて、デザインの比重が分散しているとか
どこかちぐはぐな印象を受けました。

展示ではエドワード・ホッパーの絵画が3点出ていて、ひかれました。
そこには欧州ではない、まぎれもない「アメリカ」があります。
それはワイエスの作品ともつながっているように感じますが、
欧州美術の持つ「優雅さ」を排除した残酷なリアルさ、とでも言えるでしょうか。
こういう感性が、戦後アメリカを現代美術の中心地に押し上げたのではないかとさえ思います。

他では、抽象表現主義からいくつかセレクトされていますが、
肝心のデ・クーニングがもれているのはどうなのでしょう。
また、アメリカのモダンアートを一気に切り開いた
ポロックの扱いもちょっと寂しい感じがします。
スーパーリアリズムの作品ももう少しあったほうがよかったかもしれません。
あとシュナーベルって評価が難しくないですか?

しかしピーター・ハリーはなかなかの力作を出しているし、
ジョン・カリンという良質な人物画を描く作家を知ったり、
ウェイン・ティーボーの無機的な「食品画」を発見したり、など
行って損する企画ではないと思います。
(リキテンスタインがスカルプチュアを出していたりするし!)

今後は来年にかけて金沢21世紀、北九州、郡山と巡回する予定のようです。


(05/09/11 h.taki)



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