ストーリーテラーズ




*ストーリーテラーズ/森美術館
 050619まで/無休/10:00-22:00、10:00-17:00火/1500円

副題は「アートが紡ぐ物語」で、内外作家14名による展示。
ヴィデオを含む展示が8つ、写真展示が4つと映像系が主となっていて、
ヴィデオは長いものもありますので、時間にゆとりを持って見られることをお勧めします。

全体的に豊かな発想(オリジナリティ)とユーモアあるものが多く、
興味深かったのですが、ヴィデオを見るのは根気がいるせいか、
展望台に行く「ついで」に見て回る観客はほとんど素通りのようでした。
「秘すれば花」と抱き合わせにしてしまうのは、もったいなかったかもしれません。

グレゴリー・クリュードソンによるハプニングの写真はシュールで面白いですが、
それをCGなしでつくろうとするパワーに脱帽します。

テリーザ・ハバート/アレクサンダー・ビルヒラーによる映像は
カメラが横滑りしながら撮影していくと、いつの間にか最初のシーンに戻るという
トリッキーなエンドレス・ヴィデオで、アイデア自体は目新らしくなはいですが、
バックグラウンドがわからない映像そのものが、どこか不気味な雰囲気をかもしだしていて
興味をひかれました。

ジャナン・アルアニの5つのモニターによるヴィデオは、
ひとつの決まった詩を5人の女性がひとつずつ順に、言葉を足していきながら
読み上げていくというものですが、システマティックな構成にもかかわらず、
各読み手の個性が言葉や表情に表われていき、ほころびが見えたりするのが面白いです。
同じ文章(あるいは事柄)でも、読み手によって解釈は様々であるという単純な事実を
気付かせてくれる作品でした。

ウィリアム・ケントリッジによる木炭画によるアニメーションは、
その制作の手跡を残すという、従来のアニメのタブーを破った作品として
評価されていいと思います。

マーク・ウォリンジャーによる「王国への入り口」というヴィデオは、
これはまったくのパロディで、ネタは明かしませんが、このばかばかしさは好きです。


(05/04/04 h.taki)



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