創造のさなかに




*創造のさなかに/練馬区美術館
 050331まで/10:00-18:00/月休/500円

6人の作家による創作プロセスを含めた展示。
出展者は荻太郎、建畠覚造、岡崎乾二郎、青木野枝、
吉田亜世美、井上尚子。

随分前に見損ねた、青木野枝による
インスタレーションがよかったです。
ガラスケースのある展示室、というデメリットをものともせず
シングルラインで描いた楕円と直線を引き延ばして
鉄という暴力的な存在で置き換えるという手法で
氏独特の「メルヘン的廃虚」とでも呼べそうな世界を
かたちづくっています。
軽くて重い、やさしくて暴力的という
アンビバレントなあたりも魅力のひとつかもしれません。

他では美術館のエントランスホール吹き抜け階段を
ピンクのフェルトのドットで覆った、
吉田亜世美の作品が目を引きました。
アイデアとしては、さほど新鮮味はありませんが
これだけの手間でも膨大なのに、他のプロジェクトでは
壁を球面状にくりぬいて、そのくりぬいたもの(ドット)を
対面の壁に張るということまでやっていて、
その粘り強さに感心しました。

施工前のエントランスホールと比べると、
施工後のほうが断然いいので、
恒久展示にしたらいいのではないかなあ。
そうでなくてもこの建物は、よくある区立美術館と同様に
雰囲気が暗くて、どこかいかめしい表情をしているので
改装(今流行のリフォーム?)をお勧めします。

市民が入れないブラックボックス的ゾーンは黒子に徹して
オープンな展示室を前面に出しましょう。


(05/03/23 h.taki)



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