草間彌生:永遠の現在




*草間彌生:永遠の現在/東京国立近代美術館
 041219まで/10:00-17:00(-20:00金)/月休/850円

1999年にMOTで回顧展を見て以来の展示になります。
森美のKUSAMATRIXはノーチェックでした。

一回通して見た作家なので、あまり期待していなかったのですが
意外とよかったです。

回顧展の時代別展示と異なり、今回はテーマ別となっています。
コラージュ作品の部屋、ネットペインティングの部屋、
ソフトスカルプチュアの部屋、ドットペインティングの部屋、
ブラックライトを使ったインスタレーションの部屋、
鏡を使ったインスタレーションの部屋、バルーン作品の部屋、など。

それぞれでかなりまとまった数の作品が集められていて、
特にネットペインティングの充実さは圧巻です。
同じネットペインティングでも、モノクロームのものと、
着色されたものをわけた展示方法も気がきいています。

比較的、グレードが落ちる近年のドットペインティングも
セレクトされた作品の質が高く、悪くなかったです。

最近作のインスタレーションも見れるので、
回顧展を見られた方にもお勧めの展示だと思います。

草間は幻視の再現からスタートしている点が、ゴッホと似ています。
ゴッホが印象派として括られるように、
草間は抽象表現主義として位置付けられるのでしょう。
しかし2人とも本来はこうした美術史的視点とは無縁の、
極めて私的な作家だと思います。
歴史の必然性が失われた今、美術は個人に回帰していて
これからはこうしたつくりかたが見直されていくのかもしれません。

常設展示室では木村伊兵衛の写真展が行われています。
常設展示で河原温の浴室シリーズを初めて実物を見ました。


(04/11/23 h.taki)



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