イメージをめぐる冒険




*イメージをめぐる冒険/横浜美術館
 040627まで/木休/10:00-18:00(-20:00金)/800円

ゆったりしていて、いい感じの展示でした。

いくつかのセクションに分かれていて、
1、シュールレアリズム:マグリット、ダリ、マックス・エルンスト等
2、偏質狂的:草間彌生 柳幸典 田中敦子 田澤茂等
3、コラージュ:やなぎみわ 森村泰昌 リチャード・ハミルトン等
4、風景写真:藤田修 磯田智子 金村修 バーバラ・ブルーム
5、ヴィデオその他:宮崎淳 伊藤高志 山崎弘 宮島達男
というかんじ。

パンフレットを見ると「世界」をいろんなテーマで切って見せている
ということのようですが、現代美術の全貌を見せるというよりは
現代美術入門というかんじでとらえたほうがいいかもしれません。

宮島達男の「時の浮遊」でひと部屋つかっているのはよかったです。
(天井のプロジェクターから床のスクリーンへLED数字が変化しながら浮遊する)
柳幸典は「バンザイ・コーナー」と「ヒノマル」を出していますが、
ユーモアとアイロニーが素敵です。
(展示室の角に鏡を張り、それに向かってバンザイするウルトラマンのフィギュア)
(和紙に印鑑でグラデーションのある日の丸を描く)
森村泰昌は1991年の作品を出していますが、結構壊れてます。
(中世絵画の人物を作者自らの顔や首のないリカちゃん人形に置き換えている)
磯田智子のドライでクールなモノクロ写真は今風ですが、魅力的です。
(工事中の建物建材等の写真)

収穫だと思ったのはヴィデオ作品3点で、それぞれ5-10分と短く、
またアイデアがわかりやすいところが、ちょっと素人くさい感じはあるものの
妙にひねったものより見やすくてよかったです。

山崎博:日の入、日の出を太陽の位置を固定するように撮影して、
「地球が動いている」というダイナミックなかんじをうまく表現している。
伊藤高志:体育館のなかに同じ体育館の内部の写真を入れ子にしていて、
ズームしたり引いたり、回転したりしても同じ景色という不思議な映像。
アイデアは既視感あるが、延々続く映像に狂気のようなものを感じる。
宮崎淳:鏡面仕上のボールを風景のなかで放り上げる画像を編集してつなげ、
ボールがいろんな土地を旅するようにつくった作品。
音楽も映像もライトでユーモアがあって、気に入りました。

常設は展示室1の「日本画-近代の風俗画」が興味深い。
日本画に出てくるあの顔が、寝そべってかるたをしていたり、
はたまた遊女であったり(色気ある!)面白いです。



(04/06/07 h.taki)



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