ポーラ美術館




*ポーラ美術館/箱根仙石原
 9:00-17:00/休なし/1800円

ポーラグループのオーナーであった方のコレクションの展示。
印象派をはじめとする内外近代美術の絵画が主です。

常設展示にはモネ、ルノワールからピカソ、ミロ、ダリまでといった
有名どころがずらりを並んでいます。
川村記念美術館のロスコと初期のステラのような
強い嗜好は感じられませんが、一定のグレードは保たれているので
それほど不満は感じませんでした。
ただ、わざわざ箱根の奥まで行って見るようなものかというと疑問。
しかしひとは入っていました。
ここは東京の美術館かと思ってしまうほどに。

目をひくのは、バス停からエントランスホールに至るまでの
ガラスを主体とした建物デザイン。
大手設計事務所によるもので、正直期待していなかったのですが、
案外よかったです。

斜面に埋め込まれた建物上部に斜めのスリットが設けられ、
中央にあるホールにはさわやかな光が満ちています。
観客は道路からブリッジで建物最上階に導かれ、
光のスリットとグラスファイバーが仕込まれたガラスの壁のある
エントランスホールをエスカレーターで下がりながら
展示を見て回る形になっています。

デザインの必然性に疑問はあるのですが、ディテールがとにかく凝っている。
十字型の鉄骨柱や、ガラスの梁などよく実現させたなあと感心します。
無理しただけの結果は出ているように感じました。
ガラスを主体としたデザインという点では東京国際フォーラムを連想します。

しかし、展示室のしつらえはそれと比べるとお粗末。
今だにあるワイヤーによる吊展示や、壁面を塗るのはいいが、
それが黄色だったり、天井のコンクリートにいらないリブがついていたり。
展示が高価なだけに慎重にはなるでしょうが、
自然光が一切入らないのも、立地を考えると勿体ない気がします。


(04/04/05 h.taki)



back