ジェフ ウオール展




*「ジェフ ウオール展」水戸芸術館 98/03/22まで 月休 9:30-18:30

とても微妙な、頭と感覚をともに使わせる作品。
巨大なライトボックスを使ったカラー写真の展示ですが、やはり実物を見るべきでしょう。
「写真」というより「絵画」であることがよく分かります。
モチーフの構成、構図、画面のプロポーション等が古典的な絵画を連想させるのですが、
登場人物や小物、風景、扱うテーマ、表現手法等は徹底して現代を反映するものに
置き換えられることにより、より鮮明に世界の「今」が浮き上がって見えます。
テーマも貧困、暴力、ストレスとけっこう辛辣で、面白い。
なかには、死人が話していたり、巨大な裸体の老婆が図書館内に立っていたりと
シュールな作品もあって、これはこれでまた別な面白さがあります。
最近はライトボックスをやめて、モノクロのプリントで表現していて、
これらはむしろ写真に近づいていて、どうもインパクトに欠けると思うのですが…。



(98/01/19 h.taki)




back