デ・スティル 1917-1932




*「デ・スティル 1917-1932」セゾン美術館 /Tel03-3272-8600
971213-980215 10:00-20:00 /980101 0120 0127 0203休 /1300円

セゾン美術館は建築と美術を結ぶような催しを行なったりもしてきたところなので、
閉館が決定したことはとても残念です。

デ・スティルは美術運動のようなものですが、簡単に言えば様式で、
長方形の板、角棒、場合によっては直方体などを3次元グリッド上に、
複雑に組みあわせた立体の面をさらに原色で塗り分けた、
重力を感じさせないようなコンポジション、
もしくはモンドリアンに代表されるような面や線で構成する抽象的な平面です。

私にとってデ・スティルはリートフェルトのシュレーダー邸と
レッドアンドブルーチェア。それにせいぜいアウトのカフェ デ ユニくらいの、
印象しかないのですが、それだけ特に前者二つは当時、建築を学びたての自分には、
新鮮な美しさを感じ、インパクトの強いものでした。

しかし今ではメディアが取り上げる頻度は少なく、私自身の興味も薄らいでいたのですが
今回の、建築に限らない、デ・スティルの全貌を紹介する企画は、
いろいろと新たな発見もあり、興味深いものでした。
実は現代においても様々な人がいろんな形で
こうした造形を引用しているのがよくわかります。

建築で言う近代建築運動のようなイデオロギーとかそういうものとは無縁の、
「美的」な話なので、今回の展示も単純に美しさやセンスを堪能できると思います。

私は模型で展示されているモンドリアンのアトリエ、
リートフェルトの食器戸棚や照明、シュレーダー邸の内部写真、
リートフェルトが手がけた内装の実物大の再現、
デゥースブルフの建築プロジェクトの模型、
といったあたりがよかったです。



(97/12/17 h.taki)




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