アートイング東京2001




*セゾンアートプログラム・アートイング東京2001
 旧新宿区立牛込原町小学校/東京都新宿区原町2-43
 011005まで/無休/11:00-19:00/500円

廃校になった小学校を利用した22組の作家による30近くの作品。
結構量が多くて、最後のほうは疲れてしまいました。
上階のほうの作家さんはかわいそうかも。

全体を通して「学校」をテーマにしたものが少なかったのが意外。
例外は居城純子の作品で、学校の記念写真から
人物だけを白抜きした絵を展示しています。
また風景に合わせて描いた絵を燃やすという
パフォーマンスの様子の写真も展示されていました。
人が消え、建物が壊される廃校の寂しさを感じました。

ビデオインスタレーションが多く見られたのですが、
なかではその空間インタレーションも含めて
小瀬村真美によるものがグレードが高く感じました。
早回しで花や果物が枯れ、腐っていく模様を映し出しているのですが、
いつのまにか映像全体がひとつの写真になっていて、それが燃えていく。
洗練されたトリックという印象を持ちました。

同じくトリッキーなビデオで田中功起によるものはもっと単純で、
いつまでも跳ね続けるボールや回り続けるゴミ箱のふた。
ユーモアが利いて楽しい作品です。

デジタルPBXと謝琳による展示は、ともにものを整然と配置するというもの。
前者は真っ暗な体育館のなかに造花を並べ、手持ちのブラックライトで照らし出す。
後者は上面に水を張った緑色のガラスの器を並べ、
そのなかに照明を仕込み、ゆっくりと明滅させるというもの。
ともに静謐な空間をつくりだしています。
特に謝琳に関しては、パンフレットにある作品も興味深く、見てみたいです。

他では岡田一郎による光のインスタレーションも奇麗だったです。
光をじょうごで受けてチューブで流し、垂らして光の水たまりをつくるというもの。

昔に建てられた学校というのは、備品を取り払ってしまうと、
なんともゆとりのあるいい空間なのだとしみじみ思いました。
この学校も取り壊される運命なのでしょうが、惜しいです。


(01/09/20 h.taki)



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