イームズ・デザイン展




*イームズ・デザイン展/東京都美術館
 010930まで/0925、月休/9:00-17:00/1200円
 http://www.eames-design.net

家具が主体の展示。
展示全体は何年か前にセゾン美術館で行なわれた、
「デ・スティル展」と近いイメージを持ちました。
ただ今回は狭い展示空間にかなりの展示を詰め込んでいてぎちぎちですが。

イームズ夫妻というのはフラーと対照的な人物だという印象を受けました。
ストイックなフラーに対して、イームズ夫妻は人生や仕事を楽しんでいる。
著名なイームズ自邸を飾る各地の旅行土産なんかを見ていてもそう思います。

なにしろまず仕事の範囲が広い。
家具を主体に建築、展示、映像、遊具…。
水戸芸でこの前展示されていた「パワーズ・オブ・テン」も彼らによるものです。
FRP等の新素材もどんどん採り入れていく。
実務的にも初期には苦労をするものの、
家具製造のハーマンミラー社と組んでからは順調そのもの。
ジオデシックドームでようやく陽の目を見るフラーとなんと異なることか。

ただ建築とは異なり、肝心の家具では決定的な一打というものが
イームズ夫妻作品からは見い出せないのがちょっと残念。

今回の展示では私はモンドリアンのような「イームズ・ストレージ・ユニット」と
サーフボードのような形をした「エリプティカル・テーブル」が気に入りました。
半寝椅子のような「ラ・シェーズ」には一度座ってみたい。

それにしても家具に限らず、建築でも今、
ミッド・センチュリーが魅力的に映るのはなぜでしょう?
そのシンプルなオプティミズムゆえにでしょうか。

あと今回のカタログはグルーヴィジョンズによるもので
表紙が3色ありセンスもよく、コンパクトでなかなかです。


(01/08/12 h.taki)



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