バックミンスター・フラー展




*バックミンスター・フラー展/神奈川県立近代美術館
 010902まで/月休/9:30-17:00/1000円

フラーは基本的にはモダニストです。
多くの人に安価な住宅、車を提供するという思想。
工場で生産され、簡単に運搬でき組み立てられる住宅。
発想自体は時代に対してやや先進しているものの、突出しているわけではありませんが、
特徴的なのはその実現に主に金属、特にテンション材の可能性を探った点でしょうか。

しかし結局そこでは目立った成果を納めることはなく、
むしろテンション材の呪縛から離れて、ドームに着目したあたりから
オリジナリティを発揮するようになったようです。
そしてそれが現実世界で機能するようになって、
はじめて明確にエコロジカルな視点を獲得したように思います。

今回の展示ではまずそのエコロジカルな思想の紹介がほとんどないこと。
それに、展示物が基本的にはみな同じ様なものなので、
見ていて正直、退屈し、疲労してしまいました。

ただ、経済的にはほとんど失敗を繰り返しながらも、
新しい試みを止めずに継続していく、その強靭な精神には感服しました。


(01/07/05 h.taki)



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