morphe'97




*間島領一 マジマート/mizuma art gallery
*渡辺英弘/rontgen kunstraum
*大岩オスカール幸男/tokyo toyopet aoyama-branch

3つだけなので、モルフェというのがどういう試みなのかは
残念ながらわかりませんでした。
しかし、あんなに会場が多いとは(21箇所)思わなかった。

とりあえず、「マジマート」について。
だいぶ前に「美術のコンビニ」と思いつきをここで書いた覚えがありますが、
やってる人、いるんですね。
#どうせなら入る時に「ピンポーン!」って鳴るようにして欲しかった。

ギャラリーのなかにいくつか棚をおいて、美術を陳列し、
値段と「いかに使えるか」をアピールしたチラシが張られています。
入り口のそばにはキャッシャーもあって、まさにコンビニ。

しかしそこにはアイロニーが見られません。
唯一それが見られるのは、日展のポスターを額にいれただけのものに
かなり高い値段(10万円だったか?)を付けた作品ぐらいで。
美術が資本(欲望)の流れの一部になってしまっているのは、
ウオーホルが自らの工房を「ファクトリー」と命名した時に
既に明示されていることであって、今さらアイロニーなしに
こうした試みをして何をしたいのか、よくわかりませんでした。

作品自体はユーモアにあふれたもので、それなりに人々の生活に彩りを与えるでしょう。
でもあれって美術かしら?
東急ハンズとかに売ってそうなオブジェなんかもあったりして。
作品そのものも資本の流れにもろに乗っているような感じから、
私としては「オブジェデザイナー」とか呼んでみたい気がするのですが、
そう呼ばれたら作家の人はどう思うのだろう?

美術を特別なものと考える必要はないと思いますが、
せめて批判的であるか、心に深く響くものであるものであって欲しい、
つまり資本によって容易に数値化され得ないものであって欲しいと思っています。

#レントゲンクンストラウムはなんか居心地が悪くて
すぐに出てきてしまいました。



(97/12/06 h.taki)




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