安全なウェートコントロール1


今回から数回に分けて 『体に優しいウェートコントロール』についてレクチャーさせて貰います。

前編『良くない組み合わせ』

中編『正しい組み合わせ』

後編『自分に合ったウェートコントロール』

既出の知識と重なる事もありますが 今までの読み物といった形でなく より教本的な書き方で説明してみようと思います。

なるべく簡単に実行出来て 効果の実感は遅いけれども安全な方法。

そうした物を伝えられたらと思います。



初めに『良くない組み合わせ』から説明します。

ウェートコントロールの際 一つの方法だけでは安心出来なくて 様々な方法を同時に実行している人もいるんじゃないでしょうか。

例えば『食事制限X激しい運動』のように。

これなど健康を害する最たる例だったりします。

主に プロスポーツ選手や体を見せる職業。

そうした人達が実践している方法です。

体が資本の人達が 不健康な方法を実践?と疑問に思われるかも知れません。

が。

そうした職業の人々は きちんとした『アフターケア』も同時に行っているのです。

『食事制限X激しい運動』によって疲弊した肉体と精神。

食事制限によって精神的に疲れてしまった場合。

やはり派手な世界ですので それだけ良い思いも出来ます。

ここぞとばかりに そうした役得を満喫する事で 体形維持へのモチベーションを高めたり 自分のやっている事への評価を体感。

ほんの一例ですが 辛い食事制限に見合う報酬を得ているからこそ こうした辛い事もバランス良く続けられます。

疲労した肉体は どんなジャンルでも そのジャンル出身の『治療者』が存在します。

探せば本当にいるんですってば。

良く探しもしないで 選手生命を縮めてしまうプロスポーツ選手やモデルさんなどを見かけます。

そんな人達は じっくり探してみてくださいと声を大にして言いたかったりします。

その長引いてる故障など 簡単に治療してしまう『同じ故障で引退した治療者』がいるものなのです。

ほとんどのプロ達は 自分だけの主治医や治療者を見つけて 身体のケアを怠らないものです。

少し話しが反れましたが このように『アフターケア』があるからこそ 効果的な方法と呼べるのが『食事制限x激しい運動』です。

安全に実践している人々は これを癒す様々な工夫をしつつ 効果が顕著に現れる多少強引な方法を実践していると言う事なのです。

これが『アフターケア』しないとしたら?

『食事制限x激しい運動』により 身も心も疲れ果ててしまいます。

激しい運動には 燃焼率の高いエネルギーが必要になります。

そのエネルギーが無い状態で 激しい運動を続けると 二つの弊害が生まれます。

一つは身体の故障。

一つはメンタル面での故障。

身体の故障は簡単で ガソリンが空の車を走らせると ガス欠で止まってしまいます。

ラジエーター(エンジンを冷やす水の入っている場所)が空なら すぐにエンジンが焼き付いてしまいます。

オイルが空の状態で(以下省略)。

これと同じように 人の体にも運動に必要なエネルギーが数種類存在するのです。

それが空の状態で運動を続ければ そのエネルギーを必要とする部分に悪影響を及ぼすのは 当たり前の話ですね。

極端な説明で解りやすく言えば 水分を摂取しないまま フルマラソンをすれば脱水症状を起こします。

睡眠不足のまま フルマラソンを走りきろうとすれば 心臓麻痺を起こす可能性が高くなります。

このように 身体に必要なエネルギーを制限している状態が 『食事制限X激しい運動』と言えば解りやすいと思います。

また メンタル面の故障には 恐ろしい数の故障が存在します。

簡単な物ならば常にイライラしている。

難しい物だと 心の病の入り口になってしまう物まで。

本人が気付かない内に 自覚症状も無いまま蝕まれてしまう事が多いようです。

ダイエット器具の衝動買いや 沢山のダイエット方法を試して何か楽な方法があるはずと思い込んでしまう等。

これは 脳が必要とするエネルギーが不足している時に起こる 冷静な判断力の欠如になります。

こうしたパターンを入り口に メンタル面の故障が酷くなってしまうケースが多々見られます。

何事もバランスが大切と言う事です。

<閑話休題>

上記で説明したように『良くない組み合わせ』には 非常に細かい定義や理由が存在すると思ってください。

全部を説明するのは大変なので 一例を代表として挙げてみました。

以下 同じように『良くない組み合わせ』の数々です。

これを実行している方は ほんの少し立ち止まって 上記の説明のような『無理』が混じっていないかを考えて ウェートコントロールの方法を見直してください。

『時々絶食X不規則な生活』

『食事制限のみX一週間の運動量が合計一時間以下』

『ダイエット食品利用X運動なし』

『詐欺系ダイエット器具X自己負荷運動ゼロ』

これは説明が必要だと思うので少し。

アブフレなんとかですとかに科学的根拠は存在しません。

筋肉を押し潰しているだけのメカニズムになります。

ですから身体が変わる事など無いのです。

そこに体温と心拍数の高まる運動が欠如していれば まったく意味の無い行動だけが残る事になります。

大概のダイエット器具は同じ穴のムジナでして 効果は望めませんので注意してくださいませ。

『なんとかダイエット本X自己負荷運動ゼロ』

『睡眠不足X激しい運動』

『ファスティングジュースX軽い運動ゼロ』

『インターネットで見かける「簡単に痩せられます!」X楽に痩せる方法があると思う気持ち』

『女性週刊誌で見かける「簡単に痩せられます!」X楽に痩せる方法があると思う気持ち』

大きい実害がある物を並べてみました。

最後の物は 決してオチに笑いを取ろうとしたのでなく 詐欺商法に引っ掛からない心構えのような物です。

他にも『良くない組み合わせ』が多数ありますが とりあえず即実害のある悪い物を挙げてみました。