無理なダイエットで病気になった場合3


今回は 無理なダイエットで『内臓』にダメージを受けてしまった場合の対処法です。

非常に多いです。

小さなダメージから大きなダメージまで。

小さな物から挙げてみましょう。

『貧血』

『倦怠感』(疲れやすくなる等)

『不眠気味になる』

『偏頭痛』

これらが ダイエットを機に始まってしまった人って少なくないはずです。

ヨーヨーのように体重の増減を繰り返し 定期的にダイエットにチャレンジする人に顕著に見られるケースです。

この現象は『無理なダイエットで体を壊してしまった場合1.2』で説明した『慢性的な栄養失調』が原因になっているのです。

例えば貧血。

血液を構成する成分は 食べ物から吸収した栄養素で作られています。

血液の中には 本当に沢山の役割を持った雑多な物質が含まれているのです。

増減する体重に惑わされて ダイエットを定期的に繰り返したとしましょう。

これが意味する事は 定期的に『血液を構成するのに必要な栄養素』を『定期的に摂取しない状態』を繰り返す事になります。

とっても比喩的な表現になりますが『血が薄くなっている』状態なのです。

少しの運動で貧血を起こしてしまう人などは 鉄分が足りないだけと思いがちです。

サプリメントや鉄分を多く含む食物を摂取しながらのダイエットなのに 何故か貧血を起こしてしまう。

まったく改善される様子が無い。

そんなパターンに陥って 自分は何か大変な病気じゃなかろうかと いらぬ不安を抱える原因にもなってしまいます。

答えは単純。

『他の栄養素』が不足していても『貧血』を起こすんです。

ダイエットを実行する人に取って親の仇のごとく敬遠される肉類。

これには血液を構成するのに必要な栄養素が沢山含まれています。

それを摂取していないのですから 当たり前のように『血が薄い状態』になってしまうのです。

『血液』は全身を巡っています。

各種内臓の状態を 脳に情報として運ぶ役割も果たしています。

その『血液』が正常じゃなかった場合 脳は各種内臓を管理する為に分泌する体内物質を 正しく送り出す事が出来なくなってしまいます。

虫刺されなどを感知して 痒みとして脳に情報を伝達する物質に『ヒスタミン』と言う物があります。

この『ヒスタミン』ですが 他にも体内の不調を脳に伝える役割を担っています。

もしも そのヒスタミンを構成する栄養素が不足していたとします。

その結果 必要な情報が脳に送られない状況を作り出してしまうのです。

内臓が弱っているのだけれど 『ヒスタミン』の絶対量が不足していて脳が感知出来ない。

そんな感じに考えてください。

<閑話休題>

こうなってしまった場合の改善策です。

ダイエット自体に問題ありません。

痩せたいと思う気持ちも 健康の為に太り過ぎないようにと体調管理を進めようとするのも良い事だと思います。

しかし。

体が不調を訴えた場合。

それは『実行しているダイエットが自分の体に合っていない』事を現しているのです。

いわゆる『私ダイエット』が効果の無い証明にもなっています。

『無理なダイエット』と『正しいダイエット』の『違い』。

これは『健康を害するか害さないか』で判断します。

『お腹が減って辛い』とか『甘い物を我慢するのが辛い』。

この程度までが ダイエットによって引き起こされる許容範囲の変化です。

それ以上の変化が現れた場合は すぐに『自分の体に適していないダイエット』としてストップしましょう。

ちなみに崩してしまった体調ですが 健康だった頃の食生活に戻せば 簡単に戻ってしまいます。

そこからリスタートです。

また体重が増えてしまったと落ち込む前に とりあえず日常で歩く距離を10分でも増やしてみてください。

それだけで痩せなければ+10分。

まだダメなら+10分。

こうして 自分の体と相談しながら体重を調整するのが『正しいダイエットの始まり』なのです。

つまり ゆっくりと自分なりの体重の減り方を確かめ それによって運動量を増やして行く。

『ダイエット編』に書かれている『本当に痩せるダイエット法』にしても同じです。

あれを全部クリアしなければ痩せないのでなく あの中から自分の出来る範囲で運動して行く。

そんな形が一番の近道だったりします。

次回は大きなダメージについて説明します。