無理なダイエットで病気になった場合2


新体操の選手や シンクロの選手。

他にもマラソン選手や陸上競技の選手が陥り易いパターンなのです。

この『慢性的な栄養失調』に掛かると ゆっくりゆっくりと自分を体を蝕みながら生きて行く事になります。

どう言う事かと説明すれば 足りない栄養を自分の体から持って来てしまう様になるんです。

例えば一日の運動量に必要な脚力。

これが10エネルギー必要だとしましょう。

ところが一日に補給するエネルギーが9だとしたら?

そんな時の人間の体は 自分の体の別の部分へのエネルギー供給を断ってしまうのです。

初めは脂肪を燃焼させてエネルギーに代えるとします。

それでも足りないから今度は筋肉から持って来てしまいます。

それでも足りない場合は 骨からさえ持って来てしまうのです。

それを続けていれば まず人として正常に機能しなくなってしまうのです。

<閑話休題>

これってスポーツ選手に限った話じゃないのです。

一般的な社会生活を営んでいる人でも 必要なエネルギーの摂取を怠れば『慢性的な栄養失調』に掛かってしまう可能性があるのです。

それが後々 本当に生死に関わる病気にまで発展する事もあります。

『無理なダイエット』で『肉体的な不調』を感じた場合。

真っ先にする事は『内科』の診察を受ける事。

簡単な血液検査から 自分の体がどれだけ弱っているのか数字で分かるのです。

『ダイエット』の動機が『普通じゃないから』って所からのスタートですよね?

その血液検査で『もっと普通じゃない自分』を見つける事が出来るのです。

その時 絶対に選ばなければいけないのは 実行していたダイエットを止める事。

どんなに嫌な言葉を投げ掛けられても 命を取るのが正解なんですから。

まず 肉体面の不調を感じたら血液検査を受けて 数字と言う目に見える危険性を認識してくださいませ。

<閑話休題>

プロスポーツ選手の夢は 一人だけの物じゃなかったりします。

チケットを買ってくれた人の夢だって背負っている事があるかも知れません。

A君の選択肢は二つありました。

階級を上げる事で必要なエネルギーを摂取出来る様にし もっと長く大好きなボクシングを続ける道。

今の階級で応援してくれるファンの為に そのまま同じ階級に留まる道。

A君は後者を選んで 満足した顔で 短いボクシング人生の幕を閉じました。

命がけで自分の道を選んだ人間を 止める事なんて誰にも出来ません。

ましてやファンの為に戦うなんて泣かせる動機です。

全力で一日でも長く戦えるように協力しました。

そんなA君の動機と 自分のダイエットの動機を比べてみてください。

『嫌なクソ野郎』の言葉から始まっているのだとしたら バカバカしいじゃありませんか。

だって先には何も待ってないんですから。

引退したA君は たった一人のファンだった奥さんと結婚して(ここには素晴らしいラブストーリーがあるのです) 短い間でも命の限り輝いた人生を宝物に幸せに暮らしています。

少しだけ体に障害を持ってしまったけれども まったく歪まない真っ直ぐな人間のままで生きています。

動機を見つめ直してみると ダイエットなんて無意味な物だと気付く人が増えないかなぁと いつも思ってたりします。