汗を出せば痩せるの? |
サウナや熱いお風呂での長時間入浴。 ダイエットに これらが効果的だと思って利用している奥さんが多い感じがしますよ。 確かに『発汗=水分マイナス』でございます。 サウナから出た後の体重計に乗る。 すると個人差もありますが数Kg落ちてる。 それで効果抜群と思ったら大間違い。 それは心臓に負担を掛けてるだけで まったくダイエット効果なんてございませんよー。 確かに汗を出す事で 体重は減ります。 水分が出て行ってますから。 しかーし! その水分は 元から体が蓄えていた水分でございます。 多少は余分に蓄えられていますが 基本的に出しちゃダメなんでございます。 『発汗=痩せる』じゃなくて『発汗=体温調節』。 これを覚えておいてくださいまし。 そもそも 失われた水分は 次の日にゃ様々な方法で元に戻されてしまいます。 膀胱に蓄積された聖水や腸内に残された黄金。 そんなモノから足りない水分を補おうとする働きが人体にはあるんでございます。 逆に不健康だと思いませんか奥さん。 人体が痩せるメカニズムは 他の項目で書きまくってますよ。 今回は こうした『間違ったダイエット』が どんな危険を及ぼすのか説明してみたいと思います。 <閑話休題> 例えばサウナ。 沢山の汗を出してくれます。 長時間 ハァハァしながら運動した時と同じぐらい。 もしくは それ以上の汗が出ますよね。 コレ。 繰り返すと『ポンプ』が壊れてしまいますよ。 ポンプとは『心臓』の事でございます。 発汗のメカニズム。 簡単に書いときますよ。 高まった体温を調節する為に 体内に蓄積された水分を皮膚の表面に排出します。 皮膚の上に排出された 塩を含んだ粘着性の『汗』は その渇き難い性質を生かして 外気と触れ合います。 外気と触れた水分は 皮膚の上で冷やされます。 冷やされた水分は 高まった体温を下げる役割を担ってくれます。 これが発汗の意味でございます。 <閑話休題> ちょっと深い部分に触れてみますよ。 人体が ドーやって汗を体外に出しているのか? これには血液の流れが利用されます。 要するにドキンドキンしてる時 血液の流れが速くなってますよ。 あの動きが 汗を体外に出してくれる力なんでございます。 その源。 原動力は何かと言えば『心臓』に他なりません。 ここで怖いのは『心臓』だけが苦労していると言う事。 もっと怖く言えば『心臓を無駄に酷使している』事なのでございます。 これが運動により発汗している場合。 膝や腰等の関節に負担が掛かったり 筋細胞が破壊されたりと 現在の体重では危険だと 脳に信号が送られます。 その信号を受け取った脳は 色々な計算をしつつ 体をベストな状態に調節してくれますよ。 これが痩せるメカニズム。 単純すぎる言葉にすれば『動くから痩せる』んでございますね。 一方 まったく動かない状態で発汗だけしているサウナ。 これは まったく意味の無い事なんでございます。 運動している場合ならば もちろん心臓の負担も考えて 脳が体重の調節を行います。 が! 心臓だけが酷使されている場合 その情報は危険信号として脳に送られていないのです。 脳が認識するのは とても暑いと言う事だけ。 だから発汗を促す。 心臓が応える。 これだけの流れでございますから 体重調節と言う 大切な働きがスッポリ抜け落ちているのです。 いつもと変わらない体重でサウナに入る。 いつもと同じ負担が心臓に掛かる。 何回やっても同じ負担が心臓を苦しめる。 しまいにゃ病気になりますよ。 これが運動ならば 前回よりも心臓に掛かる負担は 『痩せた』効果で減っているワケですよ奥さん。 ここまで書いたら理解して貰えたと思いますよ。 熱い風呂やサウナでは 絶対に痩せないどころか 寿命を縮めるだけなんでございます。 スポーツクラブに設置してあるサウナ。 あれを見てダイエット効果がある物だと思い込んでしまう奥さんもいますよ。 あれの目的って 体内で分泌された『乳酸』を排出する為に設置されてるのでございます。 つまりダイエット用の施設じゃないのでございます。 わりと知らないまま利用を続けている人も多いのですが そーゆー物なので程々にしときましょうよ。 気持ちのリフレッシュや清潔になる快感。 そんな感じで利用するのが吉でございます。 |