『戦え！カードキャプターさくら！』
愛と正義のスーパーヒロイン・カードキャプターさくら！
友枝町の平和を守るためにさくらは今日も戦う！
だが、そんなさくらに悪の手が迫る！
友枝町支配をたくらむ悪の組織・リード一族！
カードキャプターさくら、絶対絶命！？
（※この先バカギャグです）
「ん・・・ここは？」
「ようやくお目覚めか」
「あ、あなたは！？友枝町支配をたくらむ悪の組織・リード一族三大幹部の一人、小狼・リード！！！」
「長々と説明台詞をありがとう。だが、自分のおかれた状況がわかっているのか？」
そう言われてさくらもようやく自分がどんな状態になっているのか気がついた。
薄暗い地下牢・・・
その壁に手足を埋め込まれて全く身動きがとれない。
魔法の鍵もカードもない。
そんなさくらを小狼はイヤラシイ目つきで眺めている。
「いい格好だな、カードキャプターさくら！（ニヤリ）」
「くぅ！カードさんたちは・・・カードさんたちはどうしたの！」
「クロウカードは返してもらったぞ。あれはもともと我が一族のものだ。カードがなくては何もできまい！」
「ふん！ケロちゃんたちがすぐに助けに来てくれるわ！」
「こいつらのことか？」
ぽち。
小狼が壁のボタンを押す。
スクリーンに映し出されたのは・・・十字架にはりつけにされたケルベロスと月！
「あぁっ！ケロちゃん！ユエさん！」
「クロウカードの守護者など我らの敵ではない！」
「そんな・・・ケロちゃん・・・どうして・・・」
「あのぬいぐるみなら、睡眠薬入りのケーキをばら撒いたらパクついてあっさり捕まえられたぞ」
「・・・ケロちゃ〜〜〜ん！！！（怒）ユ、ユエさんは？」
「仮の姿の前に睡眠薬入りのカツ丼と天丼とラーメンとカレーと・・・（以下略）」
「・・・雪兎さ〜〜〜ん（泣）」
「観念するんだな。もうお前を助けに来る者はいない！」
ビリビリィッ！
無残に引き千切られるバトルコスチューム！
あらわにされる白い裸身・・・
「いやぁぁぁっ！」
「ふん、キレイな肌をしてるじゃないか（本当に綺麗だ・・・///）」
「いや・・・助けて知世ちゃん！お兄ちゃん！！！」
カードキャプターさくら・・・絶体絶命！
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「うわわわっっっ！・・・って夢・・・か？ははは、そうだよな夢だよな・・・？」
ここは李家のマンション。
小狼の自室。
あほうな夢から覚めた小狼は頭をブンブン振り回して悶えていた。
「（なんだ〜〜〜なんなんだ〜〜〜今の夢は！まさか予知夢か！？それとも俺の願望なのかぁぁぁ〜〜〜？さくらにあんなことしたいのか〜〜〜俺は！さくら〜〜〜ゴメン！！！）」
必死に心の中のさくらにあやまる小狼。
だが、この時彼は彼らしからぬミスを犯していた。
ベッドの上にわずかに残る魔力に気づかなかったのだ・・・
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同時刻。木之本家。
「おつかれさま〜〜〜」
「さくら、こんな時間になにやっとるんや。・・・って『夢』に『創』？カードまで使って一体なにしとるんや？」
「えへへ〜〜〜。ちょっと小狼くんに夢を見てもらったの」
「小僧に夢？なんでやねん」
「実はね〜〜〜今、女の子たちの間で恋人の夢に自分が出てきたらそのカップルは幸せになれる！っていう噂が流れてるの。だから小狼くんにわたしの夢を見てもらおうかな〜〜〜って思って」
「って魔法使って夢見させるのは反則やろが。『夢』はわかったけど『創』はなんに使っとんのや？」
「知世ちゃんにこの話をしたら、
その素晴らしい夢のストーリーはぜひ私に！
って言うから『創』の本にわたしと小狼くんのお話を書いてもらったの」
「知世に？（いや〜な予感） どんなストーリーなんや。ちょっと見せてみいや」
パラパラパラ・・・
・・・
・・・・・・
・・・・・・・・・
「さくら・・・（汗）おまえ、この本読んだか？」
「ううん、読んでないよ。でもね！知世ちゃんが書いてくれたんだもん、きっと素敵なお話だよ！！！」
「さよか・・・」
たしかに『素敵』なお話だ。
もちろん『知世にとっては』である。
中学生が読んでいい内容ではない。
本屋だったらお子様の手の届く棚には置かれまい。
こんなモノをあの「うぶ」な小狼に見せたらどうなるか・・・
「（小僧・・・人生いろいろや。よっしゃあぁぁ〜〜〜！！！）」
『夢』＋『創』のコンボ攻撃はその後1週間にわたって続き、小狼の不眠記録を更新し続けた。
ＥＮＤ
いきなりバカな話ですいません。
ＣＬＡＭＰの「非情の剛の拳」に対抗するには「柔の拳（バカギャグ）」しかない！としょーもないことを考えた結果がこれです・・・
元ネタは「fly to my dear」様の555Hit記念漫画です。
いっしょにあったイラスト「壁天使＋小狼」を見た時の「あれは正義のヒロインさくらが悪の幹部小狼に悪戯されているところに違いない」というしょうもない発想からきています。